| 「看護婦はなぜ辞める?」の紹介記事 |
|
▼船や鉄道を利用しての倹約旅行。さかんな向学心で日本語を勉強し、見聞を広め、1年余りの滞在の後、中国も回って帰った。冬になると毛糸を買い、セーターを編んで着る。むだ遣いをしない。毛糸の残りは日本語の先生の家に置いて行った。 ▼長い休暇を使って自己啓発の旅に出て、なお、もとの職場に戻り、生き生きと働いているローズマリーさん。彼女のことを思い出したのは、看護婦不足に悩む日本の自治体が、看護婦を確保するため、3泊4日ほどの海外慰労旅行を計画し始めた、と聞いたからだ。何というこの違い。 ▼日本では、毎年4万人余りの看護婦さんが職場を去るという。季刊メディカルトリートメント編集部編『看護婦はなぜ辞める』は、いわゆる燃え尽き状態を訴える看護婦さんたちの切実な声を収録している。「私はからっぽだ。泣きたいほどの感情も激情もない。死ぬほどの潔さというものもない……」(西川桃子) ▼疲れの果ての心境だろう。辞めていく理由は「労働に比べて低すぎる賃金や、厳しい夜勤などの労働条件とともに、仕事に生きがいや誇りを持てないこと」(宮内美沙子)にある、という。勉強したいから、との声もある。仕事が好きだから辞めない、という人々もいる。 ▼本社への投書に、看護婦を独立させ、開業権を与えよ、という医師の意見があった。げんに米国の看護婦はそういう制度で確固たる地位を築いている、という留学中の看護婦さんの投書もある。日本での状況の改善に、知恵を出し合いたい。 ▼ことは看護婦さんだけでなく、患者やその家族も含め、私たちの社会全体の問題だ。 現場の実情を浮き彫り 看護婦不足が深刻な問題となっているが、 この問題に焦点を合わせ、看護の現場の若い
看護婦の本音と事実をまとめた「看護婦はな
ぜ辞める?」が、さいろ社から発刊された。 |
| 「看護婦はなぜ辞める」/さいろ社の本/ホーム |