チープな極楽をみんなで守ろう!

関西の【涙の廃業名銭湯
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双葉温泉 ★(大阪市淀川区)
清谷湯 ★(大阪市西区)
常盤温泉 ★(大阪市東成区)
池田温泉 (池田市)
天王温泉 ★(神戸市兵庫区)
光中湯 ★(尼崎市)

(レポートはすべて営業当時のものです)

双葉温泉 (2004年末ごろ廃業)

(レポートは営業当時のものです)

淀川区西三国4−11−5
【営業時間】15:30〜24:00
【定休日】毎週土曜日

 もう泣くしかない、感動の銭湯。
 十三から阪急宝塚線で1つ目の三国駅。駅北側の神崎川にかかる三国橋のたもとに出ると、対岸に煙突が見える。神崎川の向こうは豊中市のはずだがなあ、と思って地図を見ると、なぜかこの橋の対岸は小学校くらいの広さ分だけ大阪市になっている。

 三国橋を渡って少し行くと、道路からひょっこり引っ込むかたちで、お寺か古い旅館のようなこの銭湯が現れる。10メートルたらずの石畳のアプローチを通って玄関があるという憎い舞台設定。
 「この石畳を渡りきるまで息をしちゃダメだよ、千尋」
 「うんわかった、ハク」
 というささやきが聞こえてきそうだ。

 石畳道の両側は庭。それも日本庭園ではなく、ヒマワリなどの季節の草花が無造作に咲き乱れる超素朴な田舎風の庭だ。とても大阪市内とは思えない。
 まるでバージニア・リー・バートンの絵本『ちいさいおうち』の日本版だよこりゃ。

  草木の向こうに暖簾が揺れる

 玄関の小屋根の先端には、どういうわけか相撲取りの鬼瓦(?)がちょこんと乗っていて、こっちを見下ろしている。こんなの見たの初めてだ。
 暖簾をくぐると、上がりがまちは板張り。

  
 (左)力士もオダテりゃ屋根に登る  (右)板張りの上がりがまち

 戸をあけると低い番台があり、広めの脱衣場。おぉ、外観同様のタイムスリップぶりだ。ロッカーだけは新しいが、他はなにもかもが見事なまでに昔のまんま。
 格天井では古い扇風機が回り、女湯との仕切り壁にはステンドグラスがはめ込まれ、ロッカー上部にはフスマの袋戸棚。細部にわたるまで、じっくり鑑賞しよう。平成の世の大都会にいるという事実などもはやケシ飛んでいる。

 さらに目を引くのは、脱衣場と浴室の間に少し距離があること。よく見ると、別々の建物になっているようで、間に中庭がある。女湯との壁を挟んで岩組みの池があるのだが、残念ながら水は張られていない。
 そして、脱衣場から浴室へ向かうこの部分は、少し下り坂になっている。つまり浴室のほうが低い位置にある。

 浴室へ近づくと、入口の戸の上部にもステンドグラスがはめ込まれている。しかも中央は日の丸だ。君はこれまでの人生で日の丸のステンドグラスに出会ったことがあるか?
 そして浴室の中は・・・もうこりゃタイムマシンだな。昭和初期か大正か明治か知らんが、とにかく手つかずの歴史が今ここに生きております。
 床は当然の如く石畳。湯船も御影石造りで、中央に深い浴槽、奥に浅い浴槽+ジェット水流2機。やはり石でできた湯の注ぎ口は、ちょっと不思議な円筒形をしている。
 壁は白いタイルだが、最上部に一列に貼ってある化粧タイルがなんともイイ。欲しい。

 カランは普通に赤いのと青いのが並んでいる。両方を押してちょうどいい湯加減にしようと思ったら、どっちも水が出る。しばらく押していると、両方とも湯になっちゃった(しかもぬるい)。・・・並みの銭湯でコレなら間違いなく減点対象となるわけだが、この奇跡の銭湯ではそんなことは一切気にならない。
 浴室の隅にかかり水槽があるが、この水が全然冷たくない。うむ〜、これだけはやはりビシッと冷たいほうがいい。

 浴室から出ると・・・脱衣場の中央に巨大な三毛猫が寝そべっている。近づいても耳をピクリと動かすだけだ。
 しかしその光景がまた絵になっている。

 とまあ感動が引きもきらずに押し寄せる、時間も空間も超越した文化遺産的銭湯。いつまでもこのままで営業し続けてほしいと心から願う。
 が、気になるのは駅前の再開発ぶりだ。もしこの場所で営業できなくなったときは、『ちいさいおうち』と同じように、このままそっと台車に乗せて、どこか静かな下町へ移してあげてほしいものだ。 (03.9.5)

  帰りにもう一度しみじみ眺めよう
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清谷湯 (04.8.31廃業)

(レポートは営業当時のものです)

大阪市西区本田4−10−13
【営業時間】15:00〜24:30  
【定休日】毎週火曜日

 いやーここも大阪最強クラスのいにしえ銭湯だな。
 町工場や倉庫などが混在する下町の街角に、ぽそっと現れる。
 屋号は大きく右書きで「湯谷清」・・・心が洗われるような字の並びですなぁ。

 暖簾をくぐると、いきなり時空を越えた下足室が現れる。格子天井にすりガラス、そして木製の下駄箱。木札が普通のものより一回り大きい。

   感涙の木製下駄箱

 丸みを帯びた木の引き戸をなめらかに開けて脱衣場に進むと、こじんまりしたスペースながら、壁にびっちりデデーンと木のロッカーが並ぶ。すごい貫禄だ。
 格子天井、番台、庭へのはき出し、便所の戸や小窓に至るまで、木を使った和の匠の技が、郷愁の彼方へと我をいざない賜ふ。古いというだけじゃなくて、美しいのだ。よく手入れされた山寺のような感じ。

 女湯側との仕切り壁の上部、よく透かし彫りなどがある部分には、深山を飛ぶ鶴を描いたすりガラス。描いた、というか、ガラスをそういうふうに擦ってある。壁の端の上には立派な神棚がまつられている。
 浴室の戸の手前上部には、裸婦を描いたすりガラスの飾り。この擦り絵があまりにも美しい。惚れた。この絵の女性に会うためにここへ通ってもいいな。

 服を脱ぎ、「廿五」のロッカーを使わせていただく。
 ここで特筆すべきはロッカーの鍵だろう。普通のロッカーの鍵はステンレスの板みたいなやつだが、ここでは黄金色した真鍮の、ちゃんと鍵の形をした鍵(楕円形の手持ち部分に棒状の差し込み部分がついている)が生き残っていて、番号は手持ち部分に刻まれている。いやーこんなの初めて見たよ。

 そして浴室へ。床は言わずもがなの石畳である。石と石のスキマに細かいタイルがはめられ、そこを湯が流れるのだが、そのあちこちがことごとく白セメントのパテで補修されている。
 奥の壁には、鳳凰のような鳥の、小さなタイル絵が描かれている。

 湯船は黒御影石造りで、中央に浅・深の主浴槽、壁際奥にジェットの細長浴槽がある。これらの底のタイルも白パテ補強。そのちょっとざらつく感触が不思議に心地よい。
 それにしても浴室全体でこれほど白パテの目立つ風呂も珍しい。しかしパテにはパテなりの味わいがあるということを、ここで知らされた。
 出入り口横の隅には水鉢があって、これは女湯につながっている。この槽だけ白パテ補強がなく、新しいもののようだ。

 かようなレトロ銭湯でありながらも、地域の馴染み客らがけっこう頻繁に出入りしていた。現役度は高そうだ。愛されているんだなあ。

 ちなみに、近くには居酒屋ファンの間では国宝級の濃さとして知られる「白雪温酒場」がある。あがりはやはりここで一杯でしょう。最高です。

  白雪温酒場。この店のレトロ度もすごい
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常盤温泉  (2005年11月30日廃業)

(レポートは営業当時のものです)

東成区東中本1-15-7
tel ; 06-6971-8315
【営業時間】15:30〜24:00
【定休日】水曜日
【入浴料】300円

 都心にも近いこんな便利なところに、こんな銭湯があったとは。まったくもって感激せずにはいられない。

 地下鉄中央線の緑橋駅、4番出口から出て徒歩1分。中央大通りの1本北の通りにある。
 おぉっ、こここれは・・・ちょっとホレボレするじゃありませんか!
 瀟洒なプチ・マンションか洋風レストランを思わせる、レトロ感あふれるかわいい建物。かなり古いんだろうけど、しっかり張り込まれたタイルは傷んだ様子もなし。
 そして久々遭遇ステンドグラス。まちなみのアクセントとして存在感を放つ、素敵な建築物だ。

 
(左)玄関破風の形が特徴的   (右)ステンドグラスが三つ並ぶ。暖簾両脇のタイルも渋い

 二階窓の装飾も手抜きなく

 引き込まれるように中へ。
 下足室は一転して和の風情。しっくい壁に白塗り格天井、正面上部が軒下風に下がっていて風情良し。

 
(左)期待ふくらみまくり   (右)この上がりがまちも年季ばりばり

 戸を開けたら、これまた年季の入った番台に感じのいいおかみさんが座る。360円を出すと、300円だという。
 「え? 安いですね」と言うと、「うちは古いから」とおっしゃる。
 素晴らしい。さすが競争の激しい東成界隈、漠然と組合の一律料金でやるだけが能やおまへん。
 番台の正面に1本の円柱が天井まで届いている。細かい豆タイルがびっしり張られた珍しいもの。神戸の高浜湯にあったのと似ている。
 築年はわからないとのことだが、おそらく戦後すぐくらいではないか。

 こじんまりした脱衣所は正調いにしえ派。ロッカーと男女隔壁は合板ものだが、壁面は木の柱にしっくい壁、天井はしっかりした格天井白塗り。プロペラ2機があるが動いていない。
 前栽には立派な岩が積み上げられ、植木鉢ぎっしりで緑にあふれている。縁側部分にあしらわれた凹凸のある中華鉢風タイルが、マニア心の琴線をくすぐって来やがるぜ。

 浴室入口のサッシ戸は、どっしりとした御影石の石柱に囲まれている。
 中へ入ると、出ました石畳。とくに入ったところの石が巨大。スキマは濃青緑と白のタイル市松張りで、ミメ麗しい。

 湯舟は男女隔壁沿いの中央に深風呂、奥に浅風呂と電気。ジェットも何もないので、きわめて静か。チャプチャプ、カコーンの聖域だ。
 湯舟のフチは床と同じく白御影造り。ついでに周囲の座り段も同じ石でズッシリ重量級、何十年も使い込まれた肌触りだ。カンロクですなあ。
 風呂の底はライトグリーンの小さめタイルがびっしり張られている。現代銭湯ではもはや見られない色使いが不思議ムードを醸し出す。

 そして注目すべきは奥壁のタイル絵。10cm角タイルを260枚ほども使った立派なもので、独立峰と高原の渓流が油絵タッチで描かれている。山は主峰の周囲にざっくりと氷食地形が見られる。この作者は山好きだな。

 さてと、まずは深風呂に首までどっぷり浸かるとしようかい。あー極楽。ややぬるめ、41度台かな。
 石のへりに後頭部を置いて、タイル絵やら、四角い湯気抜きやらをぼんやりと見上げる。

 カランまわりには豆タイルびっしり。古いけど、使い勝手よく出っ張りや引っ込みのあるデザイン。でも鏡は立って見る位置にある典型的いにしえスタイルだ。
 出入り口横に女湯とつながった半円形の水鉢あり。ここで水をかぶっちゃ何度も浸かって絵を眺める。

 女湯から「じゅーいち、じゅーにぃ、じゅーさん・・・」とおばちゃんが孫娘に50まで数えてやってる声が聞こえてくる。大阪ならではのメロディつき数え歌、あれです。大阪の人ならわかるよね。

 設備は古いが浴室内は明るい。齢を重ねた石やタイルもよく磨かれて清潔に保たれている。大阪の伝統的小銭湯のエッセンスをきれいに守っている感じが好印象。
 上がりは飲み物販売あり。庭を見ながらカルピスいきましょう。平日6時前、途切れずにお客が常時数人いた。
 こんなお風呂に出会えた、夏の終わりの幸福な夕方。  (05.9.13)

 
(左)玄関ステンドグラスを内側から   (右)帰りにも振り返って見たくなる
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池田温泉 (2005年廃業)

(レポートは営業当時のものです)

池田市室町2-20
【営業時間】15:30〜23:30
【定休日】毎週水曜日

 阪急池田駅から南西へ徒歩5分ほど。駅前の喧騒から細い路地をちょっと入ると、昔ながらの家並みに挟まれてこんな銭湯がたたずんでいる。

  なんかホッとする景色

 暖簾をくぐると・・・おっ、キンタロさんじゃありませんか、こんなとこで何をやってるんですかキンタロさん。

  
 (左)格子天井の下足室の風情もなかなか  (右)おうりゃぁーと25枚のタイル内で大暴れ

  板張りの上がりがまちも清潔感バリバリ

 戸を開けると、どっしりした木の番台に初老のおかみさんが座って新聞を読んでいる。
 広めの脱衣場は伝統的な銭湯風景。木製の男女仕切り壁、格天井に2枚羽のプロペラ。ロッカーのみアルミ製の新しいものだが、昔ながらの柱や梁も美しく、前栽に外便所の風情もよし。くつろぎますなあ。
 天井のキワにはずらっと小窓が並んでおり、古い建物ながらも日のあるうちはかなり明るい。ええ感じや。でも、真ん中に置かれたガムテープ補修だらけの黒いソファはちょっと雰囲気と合いませんな。
 浴室との境には、熱帯魚柄の擦りガラス絵(エッチングというのかな)がある。

 浴室は真新しいタイル張りに改装されていて、建物の外観から想像されるようなレトロな雰囲気はない。ちょっと残念。中央に深浅の主浴槽、そのほか電気、ジェット、スチームサウナ。立ちシャワーが3つもあるのに水風呂がないのも残念。
 朱色っぽいタイルの色調は僕の好みじゃないが、脱衣場と同じく壁上部に窓が大きくとってあって、明るくて気持ちがいい。

 あがりは、この雰囲気よろしき脱衣場で大山牛乳ゴクゴク。ぷはー。 (04.5.7)
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天王温泉(2004年8月1日廃業)


(レポートは営業当時のものです)

神戸市兵庫区上三条町5-7
【営業時間】6:30〜22:00
【定休日】月曜日

 震災で昔ながらの銭湯の多くが失われた神戸で、伝統的な木造建築のまま営業している銭湯。しかも平清盛の時代から800年も続く、由緒ある天然温泉であるそーな。そのためか入浴料金は400円とやや高め。
 外観は風情満点、唐破風造りの古い木造建築で、大屋根には金のシャチホコつき。さらに横の谷川に赤い欄干の小さな太鼓橋がかかっていて、いやが上にも温泉情緒を盛り上げる。

  
 (左)東側     (右)西側から来た場合はこの橋を渡って行く

  
 (左)橋を渡ると「名所」の石碑と小さな祠  (右)東側の看板

  
 青空にそびえるシャチホコと煙突

  
 唐破風の懸魚と小屋根裏面の下にある彫物。美観を損ねるスチールパイプがご愛嬌

 湯銭は券売機で購入。番台のおじさんのほかに青い制服のおばさんが2人いて、あちこちこまめに手入れしている光景も、一般の銭湯との格の違いを感じさせる。

   
 (左)下足室の柱  (中)番台  (右)畳敷きの休憩スペース

 脱衣場が素晴らしい。表に張り出した小さな和室の休憩所があるのもいいし、高い格天井の近くには大正期のものと思われる極彩色の天王温泉全景絵図がズデーンと飾ってある。吊り下げられた電灯がかなり風変わり。
 だが、浴室の手前、改装された流し部分はちょっと安っぽくてもったいない。

  
(上左)こんなに高い天井の銭湯は関西では珍しい
(上右)天王温泉のいわれを描いた絵図
(下左)欄間の透かし彫り

 浴室の戸を開けるなり、温泉独特のいいかおりに迎えられる。
 川に沿った細長い浴室は、普通の銭湯風にあっさりしたもの。浅い湯舟、深い湯舟、熱い湯舟、気泡風呂と、四角い湯舟が一列に並んでいる。
 湯はやや黄色がかった含土類重曹泉(緩和性低張微温泉)。泉温30℃の源泉が加熱されてモコモコ湧き上がっており、湯ざわりはとってもまろやか。石造りの給湯口からひんやりした源泉が間欠的に出てくる。
 熱い湯舟は46度以上あるだろう。たいてい誰も入っていない。僕は1分が限界。体にビシっとヤキを入れる感じだが、これだけ熱い風呂があるくせに水風呂がないのはチトつらい(かかり水の水鉢はあり)。
 気泡風呂は、壁に貼ってある古い説明書きがほほえましい。たんなるブクブクだが、その効能をやけにもったいつけた言い回しで書いてある。昔は珍しかったんだろうねぇ。でもこの気泡はなぜかビミョーに石油くさく感じるんだが・・・。
 浴室の隅に飲泉用の蛇口とコップもある。

 ところで、ここからほんの100メートルほど上流に「湊山温泉」というのもある。おもしろいことにこちらは天王温泉とは逆に、建物に風情はないが、細長い浴槽がちょっと湯治場っぽい雰囲気。心なしか湯も濃そう。2004年に改装されるまではもっとディープだったんだが。
 入り比べてみられたし。
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光中湯 (2004年9月末廃業)

(レポートは営業当時のものです)

尼崎市常光寺2-3-36
(06)6481-3553
【営業時間】16:00〜23:00
【定休日】不定期

 JR尼崎駅から南東へ歩いて15分くらい。阪神電車の杭瀬駅からでも北へ同じくらい。幹線道路の1本南の細い路地に泰然とたたずむレトロな外観。塀や入口のたたずまいがなかなか渋い。

  玄関内側から外を見る

 脱衣場は以外に広々している。格子天井に古い扇風機がぶらさがる。ロッカーは新しいが、目をひかれるのは浴室入口付近の石柱とタイルのあしらい。白タイルに赤い温泉マークが描かれていたりして楽しい。

 浴室も広々。銭湯は普通、のぞき防止のためか窓が高い位置にあることが多いが、ここは低い位置から大きく開口した窓が3つもあり、とても明るい雰囲気だ(すりガラスなので覗かれる心配は無用)。
 壁や床は震災後に改装されたと思われる新しいタイル張りだが、湯船は古い御影石の主浴槽が中央にドーン。しかも震災後に研磨し直したのか、新品かと思うほどビューチホーだ。よく見ると継ぎ目のセメントが古かったり石が一部欠けたりしているので、古いものとわかる。

 浴槽の底は新しいタイル張りだが、深いほうは内側の座り段にザラっとした古い石がそのまま使われており、これがまたなんともいい感じ。浅いほうと深いほうが半円のトンネルでつながっているのも懐かしい。
 主浴槽とつながって奥にはジェット・気泡・電気の浴槽(入浴剤入り)があるが、ブクブクという音もうるさくなく、静かな風呂を好む僕としては嬉しい限り。ここには一部に豆タイルも残存している。

 と、全体的に清潔で明るい雰囲気の中、古い良さをうまく残しながらシンプルに改装した、新旧融合のナイスな銭湯だ。駅から遠いが、来てよかった〜と思わせてくれる。
 尼崎は銭湯のレベルが高いなあ。 (04.2.24)
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