チープに極楽。生きててよかった!
| 関西の激渋銭湯 【奈良市】 |
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| 錦湯 (奈良市) 美好湯 (奈良市) 扇湯 (奈良市) 大西湯 (奈良市) 勇湯 (奈良市) |
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錦湯
きーちゃんという方からメールをいただいた。 奈良の北、奈良坂町に「錦湯」という、あなた好みの銭湯がありますよ! ん? そんな銭湯、組合名簿にもタウンページにもないけど・・・。定休日について教えを請うと、驚愕の週休3日、1日2時間半だとぉ? まさしく隠れ湯というほかない。 奈良阪は奈良市街地の北のはずれの丘の上、般若寺の前を通る古い街道筋だ。俺は東大寺あたりから迷いながら歩いて行ったが、バスなら「奈良阪南口」というバス停が近く、本数も多い。 奈良阪南口でバスを降りるとすぐにコンビニ「サークルK」がある。その脇の路地を入り、バス道の1本西の道に出て、ゆるい坂道を少し北上する(ヤフー地図)。 すると坂の頂上っぽいあたりに見えてきまっせ古い煙突、そして入母屋破風の玄関小屋根。期待に違わぬ日本建築だ。 でも妙にきれいだぞ。壁などもきれいに塗り直されている。営業時間の短さから、ソーゼツなるボロ銭湯を予想したんだが。 ![]() (左)こぎれいな外観 (右)石畳のエントランス 暖簾をくぐると狭い下足室、造りは古いがここもこぎれい。下駄箱も新しいスチールロッカー。 戸を開けて脱衣所に入ると、年季の入ったコゲ茶の番台におやじさんが座る。 ![]() (左)下足室の天井隅まできれい (右)番台の横は入口がスロープになっている こじんまりした脱衣所には、古い木製ロッカーと、「大昔から使っている」鏡。そして10円で動くマッサージ器。ものはみな古いが、どれも大事に管理されてきたことが伺える。汚れた感じがまったくないんよね。 ![]() (左)古〜いけどピカピカの鏡 (右)使い込まれたロッカー 小さな浴室は、真っ白なタイルだけの激しくシンプルな空間で飾り気ゼロ。 豆タイルの張り巡らされた大きな主浴槽と、奥に小さな浅風呂がある。たっぷりなお湯は42度強、あ〜ぬくもるねぇ〜。大きな吐息が俺のOKサイン。 カランまわりは新しい紺色の大判タイルで改装されており、清潔感がある。 先客1名が帰ったあとは、湯に体を浮かべてひたすら静寂に身を任せる。誰も知らない小さな極楽ですよ。チャプチャプ、しみじみ。 超シンプル浴室上がって話を聞くと、おやじさんで5代目で創業はなんと300年前、江戸時代やがな。建物は昭和初期のものだそうだ。 営業時間が短いのは、お客はすべて地元の高齢者で、6時を過ぎると誰も来なくなるからとのこと。だがそのたった2時間半の営業のために、おやじさんは昼からお湯を沸かしている。 「商売にはなりません。でも入りに来られる高齢者の方がおられますから」 泣ける。 古いとはいえ、中も外もきれいに管理され、入口のスロープにはすべりにくいシュロ素材が使われている。おやじさんの愛情と人柄がにじみ出る。 「跡継ぎもおらんし、ようがんばってもあと2〜3年・・・」 そんなことをおっしゃるが、この小さくてきれいな隠れ湯が消えてしまうのは惜しいねぇ、なんとかならないか。みなさん、奈良観光の帰りは錦湯へ。 (07.1.28) (きーちゃん、情報ありがとう) |
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美好湯
近鉄奈良駅から南東へ徒歩10分少々、福智院町バス停の手前。江戸時代の街並みが残る奈良町に溶け込む、渋い小銭湯だ。 低い番台には70歳くらいのばあさんが座り、客はじいさんが数人。脱衣場は格子の天井や剥げたしっくい壁などにひなびた味わいが色濃く残っている。 ロッカーが3ヵ所に分かれて配置されているのがちょっとめずらしい。 浴室はシンプルで、男女仕切り壁と奥の壁とに接して四角いメイン浴槽と、ややぬるい気泡浴槽が1つずつ。浴室の壁や湯船は最近改装されたようで、建物の外観に似合わずタイルはピッカピカ。 しかし床は昔のままの石畳だ。石と石の間はタイルがはめられて排水のための溝になっているパターンだが、石畳が湯船を頂点に大きく傾斜しており、しかも排水溝が下流部でぐぐっと深くなっている。 これほど変化に富んだ床を持つ銭湯はめずらしかろう。じつに味わい深し。 (03.7.11) |
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扇湯
ならまちエリアの南のはずれあたり、「ならまち格子の家」のすぐそばで、古都の風景にズッポシ溶け込んでいる銭湯。このへんはJR桜井線の京終駅が近い。 平べったい玄関小屋根は美好湯に似ているが、その下は増設のようで、のっぺりした壁になっている。増設っちゅーてもかなり古そうだが。 破風の下のガラスにかすれた屋号暖簾をくぐると下足スペース、正面に花柄のタイル絵あり。でも掲示物で隠れていて見えない。下駄箱はピカピカ新品のアルミ製に替えられている。 戸を開けると番台におばちゃん。こじんまりした脱衣所は、格天井に巨大な木のプロペラ、壁上部はしっくいと、前時代の遺物がひそかに息づいている。でもロッカーは下駄箱同様にピカピカ新品アルミ製、そのほかもベニヤ系でチープに改装されている。 かつて前栽があったとおぼしきノッペリ外壁の内側部分は、脱衣所が広げられて物置と便所になっている。 小さな浴室はシンプルに全面改装で古さなし。男女隔壁ぞいに深い主浴槽、奥にジェット2連の浅い風呂。タイルは京都的な小さめのものが使われている。 奥壁全面にモザイクタイル絵がある。男湯は海辺の灯台周辺風景、ヨットが浮かんでカモメ飛ぶ。女湯のほうはとがった山の絵らしい(低い男女隔壁ごしに上半分だけ見える、断じて覗いてない)。 奈良へ来るといつもたくさん歩くので、じっくり足をぬくめませう。湯温は42度強。下半身ホヤンホヤンになるまでじっくり浸かる。茹で上がったらカランの水を頭から一気にかぶる。んでまたお湯へ。 上がりは飲み物いろいろあり。 表へ出ると、昔ながらの街角を涼風が吹き抜けている。たまらない爽快感。 いにしえ系にしては早い時間からやっているので、ここで一風呂あびてから午後のならまちを散策するという渋い技が使える。重宝な銭湯だ。 (05.4.29) |
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大西湯
近鉄奈良駅から徒歩2分。大通りの1筋北側に煙突が見えている。古都の夕方、昔ながらのどっしりした凸型玄関に暖簾が揺れる。嬉しい光景じゃありませんか。 暖簾をくぐり、靴を脱いで戸を開けると、古い木の番台におやじが座っている。脱衣所には見事なケヤキ一枚板・浮き彫り漢数字の最高級ロッカーがデーン。素晴らしいじゃないですか。 その他は改装されて古さはなく、清潔感が高い。 浴室も全面的に改装済み。43度くらいある深風呂、気泡&ジェットつきのややぬるい浅風呂、滝状に湯が落ちるぬるめの薬湯がある。さらにスチームサウナだよ嬉しいじゃありませんか。立ちシャワーもあり。 奥壁には小さいながらも湖水風景のモザイクタイル絵、芸術性にはチト欠ける。 それにしてもこの銭湯、けっこうお客が多くて活気があるぞ。まだまだいけそうで有難いじゃないですか。 上がりは、開け放たれた前栽にすっぽんぽんで向かい、夕焼けを見つつタオルで股ぐらから尻をペシンペシンいっときましょう。最高じゃないですか。 飲み物いろいろあり。ゆっくりスコールでも飲んで帰りましょう。 (06.5.4) |
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勇湯
近鉄奈良駅から北へ7〜8分ぐらい。奈良女子大学の東の住宅地を行くと、通りに味のある看板が出ている。 ![]() (左)あれに見ゆるは・・・ (右)銭湯なら! 伝統的な入母屋造りの日本家屋に、玄関部分を増設したような感じ。その緩傾斜屋根が一種独特だが、そこもすでに年季バリバリ。これが奈良なら。 玄関の戸は木の引き戸だが、これがアンタ、新しいんなら! 新しいのを古いスタイルのまま新しくしてあって古い感じが新しいんなら! スマヌ、お花見のあとなので酔ってるなら・・・。 ![]() (左)古いのが新しくて美しいなら (右)あがりがまち、渋すぎるなら 入ると、美しい木の番台にやさしげなおかみさんが座っている。 脱衣場は、壁などは改装されているが、木の脱衣箱をはじめ随所にイニシエの物品が息づいていて、ほ〜っと溜め息が出る。 浴室寄りの一角には乾燥サウナも設置されている。 かなり低い番台 ![]() (左)ナント立派な平城京的脱衣箱 (右)ガキには読めまいこの数字 ![]() (左)天井ファン (右)神棚も美しき哉 ![]() (左)浴室方面 (右)その手前にある海岸風景のタイル絵 んで浴室へ突入するなら。 まずは床に驚愕、旅館の風呂などの床によく使われているような、不定形の大きな石の薄切りみたいなのが張り巡らされているぞ。 あとは全体的に20年くらい前に改装された感じで、湯舟は深+浅+電気、ジェット、漢方薬風呂と、こういっちゃなんだが意外にも揃ってる。 カランにもシャワーがちゃんとついている。水圧やや弱いけど。 建物は古いがしっかりと現役感が強い。お客も地元の爺さんが連中が途切れずに来る。 上がりはビールなど飲み物販売もあるし、玄関脇のスペース(下の左写真)でほっこりと休憩なら。 かなりキてるマッサージ器もある。10円入れたらグイッグイッと背中の皮膚が挟まれて痛いくらいね。 ![]() (左)この憩いスペースが郷愁 (右)ちなみに便所はこの路地奥 経営者ご夫妻はともに伊勢にルーツがあるそうだが、おかみさんは神戸の元町出身とのこと。映画監督の河瀬直美一家も来るらしい。でも奈良女子大の学生はめっきり減ったそうな。ほかにもいろいろ聞いたけど、酔ってたので忘れたよスマヌ。 ともかく脱衣場の雰囲気が妙にくつろげる、いにしえの奈良の都のよき銭湯なら。 (08.4.26) ※2011年5/26、ふろいこか〜ラジオに登場! |
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