チープに極楽。生きててよかった!
| 関西の名銭湯 【大阪市此花区】 |
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末広湯★
いやあ・・・またもやみごとな銭湯に出会ってしまったなあ。 玄関小屋根にキリッとしたテリの千鳥破風。伝統建築バリバリを誇る名銭湯だ。 阪神電車西大阪線の伝法駅を出て左へ。甘〜い香りを発散するカバヤ食品工場の前を通り、お寺と神社の前を通り、最初の信号を左折して一筋目を右へ入ると、エアポケットのごとく静かな横丁に黙って暖簾が揺れている。駅から徒歩4〜5分。 思わず嘆息・・・外壁は、膝高くらいまではどっしりした石材だが、その上はサイディングになっていてやや残念。でも面構えは思いっきり古風です。トキメキマヤコ〜ンと。 暖簾をくぐると石畳。入口の戸周辺の材木がなんとも渋い色合い。 ![]() (左)玄関の天井 (右)あがりがまち、黒光りしてっどぉ〜 ![]() (右)玄関正面、年季入ってんどぉ〜 (左)傘入れ 靴を脱いで戸を開けると、期待を裏切らない脱衣場が広がっている。ロッカーは新しいものだが、その上はフスマの戸袋、格天井には飛行機のプロペラみたいなモスグリーンの2枚羽扇風機、男女の仕切りには松島柄のステンドグラス、重厚な木の番台、そして手入れされた前栽。・・・しんみりと感動。 とくにプロペラはすごい。妙にごつく角張っていて、これまで見たものの中で最強レトロかも。しかもちゃんと動くらしい。 番台のおやっさんによると「築60年くらい」とか。 ![]() (左)天井はケヤキ一枚板 (右)番台万歳 ![]() (左)引き戸の向こうは前栽 (右)脱衣所から浴室方面を望む 脱衣場と浴室の間には、まずステンドグラス風のシールが貼られた楽しいガラス戸があり、その向こうに流しとトイレがあって、さらに戸をあけて浴室となる。 この浴室---マニアは泣かずにおれまいて。 床は石畳、そのスキマに紺と白の市松タイル。 湯船は中央に深い主浴槽、それとつながって仕切り壁側に子ども用の浅い副浴槽、奥の壁際に気泡の出ている浅い副浴槽と、全部で3つ。それらが全部、御影石でできている。 そして、子ども用浴槽の底にタイルの白い鯉2匹が泳ぐ。たんなるタイルではない。ヒレや背中の丸みが盛り上がっていて、お尻を乗せると違和感があってちょっとおもしろい。本物の鯉みたいで、ナデナデしてあげたくなる。 それにしてもこの銭湯、どこか芸術品のように美しい。石の湯船はもちろん、石畳のカッティングから市松タイルの目地まで、なんか惚れ惚れしてしまう。部分的に新しいタイル張りになっているところもあるが、全体の雰囲気をまったく壊していない。センスがいいのである。 そして、浴室も脱衣場もピカピカに磨き上げられている。脱衣場ではおばちゃんが布巾を持って、目に付いたところを常に拭いている。とても古いのに、ボロい感じがまったくない。すばらしいの一言。 古い建物をこれだけきれいに管理するのは大変だろうが、とにかく末長くがんばってほしいと心から願わずにはおれない。 上がりは脱衣所に飲み物自動販売機あり。これだけやや無粋かも。 (04.3.2) (04.10.14写真追加) ![]() (左)玄関口を内側から (右)外から |
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