チープに極楽。生きててよかった!
| 関東の名銭湯 【東京23区】 |
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| 大黒湯 ★(足立区) 梅の湯 ★(足立区) タカラ湯 ★(足立区) 日の出湯 (台東区) 燕湯 ★(台東区) 大正湯 ★(墨田区) 女塚浴場 ★(大田区) 辰巳天然温泉 ★(大田区) |
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大黒湯★
ついに入りましたで。東京のキング・オブ銭湯。 北千住駅から北西に徒歩10分ほど歩き、国道4号線を渡って少し西へ入る。と、現れるのはお寺のようなこの建物。全体がハフハフうるさいっちゅーくらいに破風っております。 およそ東京の伝統的銭湯はこういう宮作りだが、ここはその頂点に君臨する。まさしくキング、ここまでやるかと。 だがよく見ると唐破風の下は玄関になっておらず、本来前栽のあるべき場所に暖簾がかかっている。フーム・・・。 ![]() (左)本来ここが玄関のはず (右)青い山が描かれたシャッター部分が入口(営業時間前) なぜならそこに煙突があるからだ ![]() (左)唐破風の下には鳳凰のゲギョ (右)その下には木彫りの大黒様 まあともかく入るべェ。暖簾をくぐると、東京銭湯らしく傘立てが存在感を示す。前栽の半分ほどを下足室にしたようだ。 なぜ東京の傘立はこんなに立派なのか靴を脱いで左手に自動ドア。そこから入ると、唐破風の下部分がロビーとフロントになっている。奥には畳スペースもあり、そのさらに奥に旧女湯の前栽が残されている。 ふむ〜。うまいこと改装しましたな。思った以上に広々していて、ソファでテレビを見ながらゆっくりくつろげる。生活銭湯としては大変よさげ。 でも、せっかくの立派な破風玄関が玄関として機能していないのは非常に残念。電気仕掛けのSLみたいなもんで、立派であればあるほど、どこか悲しくて滑稽感が漂う。古いものが現役であるところにイニシエ系銭湯の面白みがあるんだが。 でも一般人にはどうでもいいことなんだろうね。 フロント脇から脱衣所へ。 おぉーー、すごいぞこの天井! めちゃくちゃ高い折り上げ格天井。しかも、だいぶかすれてはいるが、京都のお寺の天井みたいに格子の1マス1マスに花鳥風月が丸く描かれている。これまで見た銭湯の天井の中で間違いなく最高級な逸品。 そして正面には大黒柱がデーンとそびえ、壁はしっくい。まさに本格的な寺社建築だ。 一方、床は合板フローリングで、ロッカーは半分ほどが100円返却式、隅に牛乳の自販機あり。いまどき系な脱衣所だ。しかし天井が異様に高いぶんノビノビ感がある。フロント改装の割には広さ十分、ここにもテレビがあってそれなりにくつろげる。 浴室へ。骨格はまさしく典型的な東京伝統系の大型木造銭湯。ズバーンと高い2段式天井で、窓枠にも古い木がしっかり使われている。 正面の壁には早川師のペンキ絵、西伊豆からの富士山。その下に広々と浴槽が並び、手前に島カラン2列の洗い場。男女仕切り壁にはタイル絵と、レイアウトも伝統的な東京定番様式だ。 ここではそれにプラスして、水風呂、別料金サウナ、露天風呂がある。露天はしっかりした岩風呂で、小さな庭もあってなかなかよろすい。カランまわりも配置がゆったりしていて使い勝手は二重丸。 と。どこでもホメられてばかりの有名銭湯ではあるが、しかし俺としては正直言ってイマイチ満足できない点もあった。あくまで一関西人の意見として、このさい書いておこう。 まず、湯舟。全部浅すぎる。東京の銭湯はどこも浅い湯舟が多いが、1ヵ所くらいは深い浴槽があるものだ。ところがここではその1ヵ所が狭いうえに座浴ジェットになっている。広くて深くてたっぷりの湯に浸かり、水圧に腹をシメられて「ぶぁ〜」と声を出すために銭湯へ行く関西人としては激しい欲求不満が残る。 ちなみに関西の銭湯では、主浴槽は「膝立ちで胸から首あたりまで」が普通。浅い浴槽はあくまでサブ的な「子ども風呂」もしくは「寝風呂」だ(ただし最近のスー銭や日帰り温泉では浅い湯舟の占める割合が増えつつある)。むろんこれは文化の違いなので、文句をつけるような話じゃないんだが。 次に、男女仕切り壁のタイル絵。端から端まで「木曽路」の道中が描かれた立派なもので、わりと新しいもののようだが、構図や色使いなどが大味でゲージツ性に欠ける。そのくせ「それらしく」書いてあるところがまたおもしろくない。 そして、カランまわりのタイル。まったくもってスー銭的に無表情な大判モノで、古い銭湯ならではの味わいはゼロ。 とまあ、なーんか俺的には中途半端な印象なのよねぇ。どうせ浴室を改装するなら関西の設備系レベルまでやったほうが、逆に外観とのギャップが面白かったかも。 以上、畏れ多くて誰も書けないだろうから俺が書いてやった。 ただしこれらの不満点はあくまで「キング」の称号に比してのもの(それとて別に大黒湯が自称してるわけではない、ゴメンネ)。一般的に見ると名銭湯であることは確か。外観と天井のすごさは当然★つき。 お客も多くて繁盛していた。まあ俺の印象としては、初心者を連れてくるのにちょうどよさげな銭湯、かな。 いずれにせよ、伝統系の生き残り方の一つではあるだろう。 (04.1.21) 複雑な心境で振り返る |
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梅の湯★
北千住駅から徒歩7〜8分。 西口を出て「サンロード1010」(セントー、ではなくセンジュ)を少し行くと、右手に「宿場町通り」という商店街がある。それを北上して外れのあたり、だんご屋「かどや」の隣にコインランドリーがある。 その角をひょいと曲がった瞬間、タイムスリップしたような錯覚に陥る。 表通りから引っ込んだ路地奥、この銭湯へ来る人以外は立ち入らない静まり返った空間に、むくりのついた大屋根が大きく構え、千鳥破風の小屋根の乗った玄関がつつましく光を放つ。 渋い。ひたすら渋い。 ![]() (左)だんご屋「かどや」の奥っちょ(左のほう)に煙突発見 (右)玄関。ちょいとごめんよ、てな 横に広い脱衣場は高々と折り上げ格天井。大黒柱はもちろん、梁に使われている材木の太さがハンパじゃない。こんな木、今じゃ屋久島にでも行かないとお目にかかれまへんで。番台のおばちゃんによると築70年、ゆがみも腐食もまったくないそうだ。 全体に照明は暗めで、どことなく湯治場のような雰囲気。脱衣場の隅に一段上がるくつろぎスペースがあるし、その後ろに立派な縁側のついた広い庭があるし、ますますもって温泉っぽい。 庭の池には太鼓橋がかかり、端っこには巨大な溶岩の小山がある。おばちゃんによると「富士山の溶岩」だそうだ。便所もこの庭の脇にある。 ![]() (左)湯治場風情の脱衣場 (右)休憩スペース。このうしろが庭 浴室は広々しているが、浴槽は奥に深浅2槽が並ぶだけのシンプルな東京伝統スタイル。浅いほうにジェット2連。湯温は43〜44度くらい。 奥の壁には富士山のペンキ絵ではなく、関西にもよくある「アルプスと湖」のモザイクタイル絵だ。 カランは手前の洗い場の両サイドのほか、中央に島カランが2条に分けて配置されている。島カランはシャワーも鏡もない背の低いもので、4×4=16組がズラリ並ぶ。 湯船のつつましさに比べて、洗い場の広さ、カランの多さが際立つ。昔はさぞや大勢の人がここでいっせいに体を洗っていたのだろう。 ・・・ははあ、さては東京の銭湯はそのために湯がこれほど熱くなったのかも。熱ければすぐに出るから回転が速いだろうし、湯も汚れないからな。 でもこのとき(金曜夜8時すぎ)は、お客は僕のほかに2人だけだった。島カランを使う人は今もいるのだろうか。 どこへ行っても人だらけの東京の中に残る、エアポケットのような空間。限りなく落ち着ける。 (04.5.14) 夕暮れに浮かぶ、むくり屋根のシルエット |
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タカラ湯★
北千住の駅からだと北西へ15分ちょい歩くかな。何度か曲がるので、くわしくはこちらのHPで。 東京にしては静かな下町の、素朴な横丁にデーンと現われる。玄関の小屋根以外は青トタンになっているが、ぎんぎん伝統系の立派な構え。何が立派ちゅうて、この軒先の七福神のすかし彫りを見よ。 ![]() 東京スタイルの短い暖簾をくぐり、靴を下駄箱にしまうと、中へは自動ドア。フロント式で、ロビーの奥には・・・おぉ、これか、ごっつい庭だ! この銭湯は知る人ぞ知る、「キングオブ銭湯」ならぬ「キングオブ庭」または「キングオブ縁側」と呼ばれておるのだ。それを見るために、子ども2人を連れてやってきた。 たしかにこいつは庭っちゅーより日本庭園、こいつあいいや。広いなあ、奥までずーっと続いているぞ。 男湯の脱衣所へ入ると、ここも横は全面ガラス張りで、ロビーから続く庭。しかも縁側がぐるっとついていて、ここまでの風情はたしかに並みの銭湯ではお目にかかれない。それになんやあの池にかかるバカデカイ石橋は! 脱衣所は、フロント式に改造したにしては狭くない。見上げれば東京らしくバーンと高い空間、こいつも庭に負けじとがっしりした格天井だ。隅は折り上げ式にカーブしている。でもその他は改装されて古さなし。 浴室へ。ここも古さはないが、造りは伝統的東京銭湯。当然ながら高ーい二段式天井、そして奥に湯舟が並ぶ。でも富士山のペンキ絵がないのはチト残念。 だがそんなことより、やっぱりここも横は全面ガラス張り、ロビーからずっと続くゴージャス庭のゴージャス池に住むゴージャス錦鯉を眺めながら風呂に入れるってんだチキショメニャロメ。 湯舟は、中央のメインは浅いけど、ジャスミンか何かサワヤカ系入浴剤入りの気泡風呂で、一部が電気風呂になっている。 右は深めの白湯で、座浴ジェット。左側には熱めのじっこう入り薬湯と、さらにその横にぬるめの・・・えーと、オゾンラジウムかなんかそんなの。どっちも底から気泡ブクブク。 以上4浴槽中3つに何かしら入浴剤関係が入っており、しかも全部気泡ブクブク、そして湯の温度が全部違う。これはいいね。俺は気泡風呂が好きだが、東京にはこれが多くて嬉しい。でもだからといって全部せんでもという気もするが。 カラン関係ももちろん快調。 脱衣所に上がると、窓際のソファでおっさん達がくつろいでいる。なんせキングオブ縁側ですから、これはくつろがずにはおれんわな、そら。 でも脱衣所でもロビーでも、くつろぎオヤジたちのタバコの煙が俺&子どもにはチト辛く、近寄れなかったのが残念だ。 でもこういう銭湯が近所にあったら、家の風呂なんか絶対入らんな。広々した庭を見ながら薬湯に浸かってぼーーーーっと放心、正味極楽ね。 (06.4.3) |
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日の出湯
焼き鳥のあとなぜかタイ料理、飲み食いしすぎて胃袋ヤバイ。でまた酔っ払った状態で、寝る前の腹ごなしに銭湯へ。 地下鉄三ノ輪駅から南東へ徒歩5分、ちょい西へ入る。コインランドリーの脇にフト石畳があり、その奥正面に激渋の銭湯玄関が現れる。堂々たるむくりの入母屋破風の下に唐破風、懸魚も立派。 このイキナリ感が東京銭湯の醍醐味やねえ。 ![]() (左)ぼわーんとお迎えですわ、これが (右)暖簾の内側から外を見る ![]() 翌日の昼間に撮影。木と湯はくつろぎの必須素材でございます 暖簾をくぐると正面にナナメ配置の傘入れが目立つ。入口はその裏手になる。まったく東京人の傘入れ好きにも困ったもんだ。って別に困らんか。 などと言いつつ入ろうとしてビクッ! 自動ドアだ。 脱衣所へ入ると番台はなく、男女隔壁の中ほどに幅広のフロント・・・でも向きは番台と同じで、おねーさまがお座りになっている。変わってるなぁ。 脱衣所の骨格は伝統型で天井が高いが、壁などは改装済で古さはない。 男女壁の対面が庭になっており、そこの掃き出し戸だけ昔ながら。外には広めの縁側があり、庭の石にはコケがむしていてナカナカよろし。 浴室は床、壁、カランまわりなどシンプルなタイルで全面改装済、ここも古さなし。 奥壁に早川師による西伊豆からの富士山ペンキ絵がドーン。その下にはちょっと変わった魚のタイルがはめ込まれている。 湯舟は奥壁に沿って並ぶスタンダードスタイルで、左から薬湯、深(ジェット2連)、浅(電気&気泡)。薬湯には実母散の布袋が浮いていて嬉しいな〜。 でも、なんやこの電気風呂。こんな浅い風呂の底に電極つけたら、腰や背中に電気を当てられへんがな。まったく東京人の浅風呂好きにはイライラさせられる。 ほかに立ちシャワー2機あり。 男女壁の対面壁は全面窓になっており、外側は脱衣所からずっと庭がつながっている。池や岩が配置され、心なごむ景色。これは昼間に入るといいやろねぇ。まったく東京人の庭好きには・・・僕も大好きです、ありがとう。 上がりは脱衣所にドリンク自販機。 建物外観に似合わず全面改装きれいでシンプル、そのぶんやや味気ないが、浴室から眺められる庭の風情ナイスです。 (05.1.22) |
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燕湯★
山手線の内側で唯一、早朝6時からやってる貴重な銭湯だ。 上野と秋葉原の間の御徒町駅から南西に3分ほど歩くと、ビジネス街の真ん中に高い煙突が見えてくる。 ちょっと京都っぽい3階立てに千鳥破風の玄関。朝っぱらからこんなのにお目にかかれて嬉しいねえ〜。 清々しい白暖簾やや小ぶりな銭湯だが、脱衣場は高〜い折り上げ格天井の伝統建築で、木の香ただよう落ち着いた雰囲気。 ロッカーの幅が広い。場所柄、旅行者が多いんだろうな。こういう配慮は嬉しい。 浴室も、奥に深浅の湯舟が配置された東京の伝統スタイルで、明るく清潔。 目をひかれるのは、浅いほうの湯舟は奥に溶岩(富士山の溶岩か?)を大胆に貼り付けてあって、そこから滝のように湯が落ちていること。 そしてその溶岩につらなるように、富士山のペンキ絵だ。男女境の真ん中に山頂が来るように描かれている。ニクイ演出だねぇ。 湯温は44度を指していて、朝からシャキッとさせられる熱さだったが、「ぬるかったら番台へお知らせください。熱い湯を出します」と書いてある。朝っぱらからこれ以上熱いとバテるっちゅーねん。 お湯は限りなく澄み切っていて、たまらなく気持ちいい。深いほうの浴槽は気泡風呂になっている。 カランまわりは、ちょっと物を置くスペースが広かったり、鏡が横に全部つながった大きな一枚ものだったりで、きわめて使い勝手がよい。 旅行者の強い味方の、うれしい銭湯だ。 (04.5.15) ビジネス街にこの風情 |
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大正湯★
俺なんかが言うのもナンだが、これまで入った東京銭湯の中でいちばん東京銭湯らしい銭湯なんではなかろうか。 「行きつけの居酒屋に連れて行ってやる」と友人に言われて地下鉄で森下というところへ来たが、残念ながら休み。仕方なくそのへんの店を2軒ハシゴしたあと友人と別れ、夕方見つけておいたこの銭湯へ。また酔っ払って銭湯、アカンっちゅうに。 森下駅から北東へ徒歩数分、交差点にデーンと現れるどっしりした伝統建築。みごとな破風造りでありながら華美な感じはなく、がっちりとした質実剛健な面構えだ。 ![]() (左)目隠しが目立つのも東京銭湯の特徴 (右)側面、ごつい2段式天井から湯気が立ち上る ![]() (左)懸魚はないが、下にナゾの模様 (右)骨太な暖簾がまたなんとも 暖簾をくぐると古い木の下駄箱が健在。そして出ましたニス塗りツヤツヤ仕上げ。これ関西の銭湯もやるといいのになあ。 ![]() (左)古いけどキレイ (右)待ってましたこの雰囲気! 戸を開けると、新しい番台に感じのいいばあさんが座る。 脱衣所は典型的な東京型伝統建築。そしてどこもかしこもニスでツヤツヤ、ピッカピカ。 気持ちのいい空間だ。「来てよかった」感が全身から湧き上がってくる。 ![]() (左)関西にはない島ロッカーナナメ配置 (右)前栽方面の広い2辺開口も東京式 ![]() 折り上げ格天井にしっくい壁、大黒柱に古い柱時計、丸木組みの男女隔壁 浴室ももちろん東京銭湯の典型的古典的伝統的正統的風景。 正面の壁一面にペンキ絵の富士山が聳え立ち、その下に章仙作の九谷焼タイル絵、鯉の滝登り&カワセミ。その下に浴槽が並んでいる。 東京のペンキ絵師は3人おられるそうだが、僕は今のところ実物は早川師のものしか見たことがない。でもここの絵は早川師の迫力タッチとは違う。そして自宅に飾っている銭湯カレンダーの丸山師の絵とも違う。ということは残る一人、中島師の富士山かな。やさしく繊細なタッチで、僕はこの富士山がいちばん好きかも。 小さな深風呂には気泡、大きな浅風呂にはジェット2連というのも東京典型パターンだ。湯舟の湯は44度くらいありそう。熱〜い湯に浸かりながら、まわりをゆっくり見物する。 窓枠は古い木のまま。タイルはみな小さめで味わい深い。男女仕切り壁にはモザイクタイルで描かれた海原。 それらが隅々まで磨き上げられている。心意気だねぇ。 上がりは酔い覚ましにトマトジュース。番台のばあさまによると、昭和32年に建てられたらしい。 まったくもって正統派の美しき東京銭湯。夜10時すぎから11時頃までいたが、お客は若いのが3人ほどだった。もったいないなあ。 (05.1.23) |
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女塚浴場★
とにかく黒い。マックロケ。 JR蒲田駅の西口から工学院通りを北上し、呑川沿いを少し上流に行ったところ。駅から1kmちょっとで、むくり破風の古めかしい伝統建築銭湯が現れる。 暖簾をくぐると、正面に巨大な傘入れがデーン。はじめて見るタイプだ。 上がりがまちから引き戸まで、木がニス仕上げでピッカピカに磨かれているのにまず衝撃を受ける。こういう美しさは関西にはないなぁ。 玄関スペース。右は傘入れ、左は下駄箱脱衣場もニス仕上げピッカピカ。おぉ、広いなあ。 ドォーンと高い折り上げ格天井。男女にまたがって浴室との境にチュドーンとぶっとい大黒柱。丸太を乗せた男女仕切り壁も初めて見た。番台の雲状の彫り込みも渋い。木の長いす、庭の風情もよろすい。美しい空間だ。 脱衣場と浴室との間は全面ガラス張りで、すべてお見通し。「てやんでぇ粋なネエチャン立小便とくらぁ」的お江戸八百八町の精神が炸裂している。 ![]() 長椅子に残された1本の義足がさまざまな人生を物語る。これぞ銭湯 浴室へ。ズガガーンと高い2段式天井、めっぽう広くて明るい。 浴槽は奥にまとまっていて、手前部分は広々と洗い場。カランが両サイドに並び、さらに中央1列に島カラン。どこもかしこもピッカピカ。カラン下の排水溝はステンレス、これも初めて見た。 広くとられた窓も枠は古い木のままだ。これだけの古さでこの清潔さ。さぞや管理が大変だろう。まったくもってすばらしい。 そしてペンキ絵は、浴槽上の壁に男女ぶち抜きで描かれている。男湯側は海岸風景、それに連なって女湯側はデデーンと富士山。 男女仕切り壁には、白鳥のモザイクタイル絵。これもなかなか。 奥の浴槽へ。右側は深浅2槽の透明な湯、そして左に黒湯浴槽。 笑ったね。何この黒湯、マックロケ。透明度は2cmないぞ。辰巳温泉以上の黒さだな。 堆積物の腐食層から湧いてくるから黒いということらしいが、それにしてもこれ以上黒い液体は墨汁かイカスミくらいしか思い浮かばない。「てやんでぇ黒湯が恐くて夜道が歩けるかってんだチキショーメ」的大江戸捜査網の精神が凝集されている。 なんかやたら熱そうだが、とりあえず入ってみる。むおっ、かなり熱いけど湯ざわりなめらかだ。下は何も見えないがけっこう深いな。 でも20秒ほど経つと、膝から下がチクチクチクーと痛くなってくる。むっ、ヤバイ、急いで出なければ! ゆっくりそーっと体を引き抜く。あちあちあち・・・。 浴槽の奥に温度計が設置されている。 なぬ、「51度」だと。 ははは〜。もー無茶苦茶。ヤケドするっちゅうねん。実際には47〜48度くらいと思われるが、「てやんでえ風呂がぬるけりゃ風邪ひいちまうってんだスシ食いねェ」的大江戸きんつば手作り無添加の精神が貫徹されている。 右側の普通の湯は45度を指していた。黒湯のあとに入ると全然熱く感じない。浅いほうが広くなっていて、2連ジェットつき。 しかしこれだけ熱い湯に入ると、風呂に入った〜という感触がビシッと体に刻まれるな。こんなのに毎日入ってたら、関西のぬるい風呂なんて入った気がしないかも。 でもこんなに湯が熱いのに、水風呂はおろか水鉢や水シャワーすらないのはどういうわけだ。仕方ないのでケロリン東京サイズ(関西のより深い)にカランの水を溜めては体にかけ、何度か湯に浸かる。 広い空間に客は3〜4人。あまりみんな湯舟には浸かっていないような。イレズミ父さんに連れられて子どももいたが、もちろん湯舟には入れない。 熱い湯の気持ちよさはわかるが、これじゃ一部の熱湯ファン以外にはバリアがキツイだろう。 せめて浅いほうをぬるくし、隅に小さな水風呂でも設置したら完璧なのに・・・というのは野暮な関西人の考えなのか? 「てやんでぇこちとら三代やってんだ」と言われておしまいか。 (04.5.14) とりつくシマもなき美意識の権化 |
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辰巳天然温泉★
東京には黒湯なるものが湧き出ており、中でもここが東京で一番濃いとの話を聞いて訪ねた。 JR蒲田駅の西口から北へ「工学院通り」を徒歩約10分ほど。白壁の寺社造りに巨大な唐破風が見えてくる。素晴らしい外観。ふむむ〜。これが東京銭湯か・・・。東京の銭湯料金は400円。 この彫り物はゲギョというんだっけ?外観の壮大さに比べて中はわりとこじんまりしている。フロント式で、かつての脱衣場をあとから仕切ってロビーとに分けた様子。フロント前は元男湯側の庭があってソファもある休憩スペースになっているが、そのかわり脱衣場は狭い。僕としては脱衣場が広くて庭があるほうが好きだな。 まあ狭いながらも脱衣場は天井が高く、壁上部にも古い構造材などが見えて、それなりの風格を感じさせられる。天井は木だが格子ではなく、横棒だけで天板を支えている。 浴室は改装されていて古さはない。天井は途中まで傾斜があるが、湯気抜き部分が大きく天板がフラットになっている構造は関西ではあまり見かけない。 奥の壁に女湯とブチ抜きのペンキ絵。壁に直接書いてある。男湯は滝のある山水風景、女湯のほうには富士山が見える。すみっこに「平成15年8月 早川」とサイン入り。ほう、これが有名な早川師のペンキ絵かい。しかも書きたてホヤホヤだのう。 浴槽は3つで、うち1つが・・・おおおーーー、なんじゃこりゃあ〜? まさしくマックロ。まるきりコーヒーやがな。入ってみるとサラっとしているが、指を第一間接まで沈めただけでもう指先は見えなくなる。お、お、おもろい〜。 黒湯は冷泉らしいが、42度くらいに加熱してある。気持ちエエ。奥のほうは寝湯になっていて、気泡ブクブク。 他の2槽は白湯だが、両方ともジェットつき。そのせいなのか何なのか、妙に湯が泡立っている。 なにも全部ブクブクにする必要はないと思うんだが。 (03.11.2) てやんでぇこれが東京銭湯でいっ |
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