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| 猫崎半島断念記 (兵庫県豊岡市) ![]() (2004年9月10日) |
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猫崎半島へ
半島付け根の登り口に案内板あり。半島背骨の山道は「危険箇所多い」だと? とにかく登りはじめる。最初はコンクリで舗装されている。でも雨がどんどん降って、もうズボンびしょびしょ。 10分たらずで小さな公園のようなところへ出た。ここが猫のしっぽ部分の頂上のようだが・・・やはり案内板があり、この先の道が危険であることを告げている。原生林保護のため、あえて道を整備してないらしい。 ![]() (左)猫の背中をしっぽから眺める (右)地層の浮き出た断崖下の海岸を見下ろす そして山道の入口には、ごていねいにこんな立て札まで立っている。 その向こうはこんな道うーむ、たかが1kmちょっとの半島を縦断するくらい、とナメてたな。傘をさして普通のスニーカーで歩けるようなところじゃなさそうだ。いちおうヤブ漕ぎを覚悟して長ズボンははいてきたが、この時点ですでにパンツも靴下もぐしょ濡れ、しかもこの先の道は雨の重みで木の枝が垂れ下がってトンネル状になっている。つまり傘もさせない。でもカッパも持って来なかったし・・・しかも両側は断崖っぽい。 これは無理すると死ぬな。県北端の猫崎にはロマンを感じるが、なにも命をかけるほどのロマンでもあるまい。それに全身濡れ鼠のドロドロになったら、このあと電車に乗るのがさすがにチト恥かしいもんがある。 非常に残念だが、断念だ。クソー、今度天気のいいときに登山靴を履いて来て、必ずリベンジしたる。 立小便でマーキングして早々に山を降り、竹野の裏通りを歩いて駅へ戻る。 ![]() (左)砂洲にあった立て看板。そういう土地柄 (中)裏通りは濃厚な郷愁空間 (右)竹野川河口の漁村 城崎まで戻り、再び列車の時間待ち。 小さな地ビールレストラン腹が減ったので1本列車を遅らせて、駅前の地ビールレストランへ。こんなん昔はなかったな。城崎ビールはデュンケル、ピルスナー、ヴァイツェンと揃っている。悩んだ末、まだ昼だし軽くヴァイツェンを注文。これがじつにさわやかでウマかった。食い物は一番安いカレーを食った。 そのあと「さとの湯」の前にあった足湯に足をひたす。これは無料。 足湯&俺の足「さとの湯」の外見は日本建築ふうだが当然鉄筋コンクリ造り、案内板によると内部はスーパー銭湯っぽい。露天風呂はもちろん、低温サウナやハマームなどもあるようす。でもあまり賑わっている感じでもない。まあこういうところは団体客なんかで稼ぐんやろけど。 たまにはこういうところに入ってのんびりするのもいいもんだが、800円か・・・。 じつは城崎の隣の豊岡に、兵庫県浴場組合リストに載ってない銭湯が何軒かあるらしくて、そっちが気になってるんだよな〜。 足湯から足を出してタオルで拭き、ぐしょぐしょの靴下をはく。 骨董都市・豊岡 というわけで外湯めぐりの町・城崎まで来ながら温泉にも入らず、わざわざ隣町の銭湯探索へ。ま、常人に理解してもらおうとはこれっぽっちも思わんね。 豊岡市は兵庫県但馬地方の中心地だが、観光地でもなんでもないし用事もないので、歩くのは初めて。 ほぅ、駅前に大きなショッピングビルがある! これは福知山よりずいぶん賑やかだ。人口はだいぶ少ないみたいなんだが。 駅前、意外にも賑やか市の中心部を2時間近くゆっくりと歩く。レトロなモダン建築がいっぱいあって退屈せえへんで、こりゃ。飲み屋なんかもけっこうあるし。うーん、意外な穴場を発見した。 ![]() このようなレトロな建物がいたるところに残っている。普通の一般民家も窓などがちょっとおもしろかったり ![]() (左)市役所もレトロでかわいい (中)山陰合同銀行 (右)そしてこれは消防会館 ![]() 豊岡で唯一の映画館。「千と千尋の〜」に出てきそうな怪しい雰囲気だが、ちゃんとロードショー上映中 さて、お目当ての銭湯は・・・電話帳に載ってた3軒のうち、1軒は廃業、1軒は跡形もなく、結局「京極湯」1軒だけ発見して入湯。これがじつにエガッタんじゃわいな〜。 まったく、城崎で観光客向けのチャラチャラした施設に入るより、こっちのほうがよっぽど旅情があるわいな。俺はね。京極湯の詳細こちら。 京極湯、いい銭湯でございました湯上がり、この渋いまちで飲みたかったが、帰りの列車を考えるとここでゆっくりはできまへんのや・・・まったく、県内とは思えない。 駅で缶ビールを買い、とりあえず福知山まで・・・うひゃー、列車が混んでるなあ。立ちっぱなし。また腰がヤバイよぉ。 (このあとの福知山ウロウロはこちら) とりあえず豊岡はこれでおしまい。 |
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