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| 「 { 」をパタッと横に伏せた形。 問題はその先端部、思わずつまんでしまいたくなるポッチリの正体だ。 1/25000地形図に山名は載っていないが、上写真の向かって右の肩部分に278.1mの三角点がある。ポッチリはそれより高そうなので、280mを超えているもよう。 この日は友人といっしょに車で楽々アプローチ。相生市北部、播磨科学公園都市に向かう道路(通称テクノライン)を北上すると、右手の山の上に岩場が飛び出ているのが見える。 能下集落でテクノラインを外れ、集落内の山際にある八幡神社から歩く。相生駅からバスなら「能下」で降りてすぐ。 能下(山の北西)からポッチリ拡大 ![]() (左)能下の手前(山の南西)の道路から。左がポッチリ、右の高く見えるのは右肩ピーク (右)ポッチリ拡大 神社の右手に続く地道を歩くとやがて山道になり(マムシ出た〜)、数分で峠に至る。そのまま進むと道は山の東側にある榊集落へ下ってしまうので、ここで道を離れて右の尾根に取り付く。 尾根には明確な道はないが、たいへんさわやかな森。下草もまったくなくゴキゲンな散歩を楽しめる。 ![]() (左)きわめて歩きやすい尾根 (右)ヤマモモの巨木があったりする やがて徐々に傾斜が急になり、同時に進路のあちこちに露岩が現われる。でもしっかりした踏み跡があり、尾根をたどれば問題はない。無名の山のわりにけっこう歩かれているみたい。 15分もしないうちに、ポッチリの真下に到着。 ジャーン、これがポッチリポッチリ征服はすべての男の夢だ。さっそくむしゃぶりつく。 左側は断崖だが、右側からまわりこめば素手でわりと簡単に登れる。岩肌もしっかり丈夫で、なかなか楽しい。 ポッチリの頂上は2〜3人サイズ。360度さえぎるものなんかあるわけない、パーフェクトなる展望が開ける。下から吹いてくる風がなんとも気持ちよろすい。人跡にまったく汚されてないのもいいねぇ。 南に三角点のある右肩ピークがあるが、おんやぁ〜、その右後方に見える権現山も・・・男の夢系の気になる形じゃありませんか! ![]() (左)頂上から南。正面は右肩ピーク、そこへの途中に2ヶ所の露岩あり(左端)。で、右後方の権現山はモロに・・・ (右)南西方向、3〜4枚目の写真を撮ったあたりを逆に見下ろす ![]() (左)東の方角、榊集落 (右)北西、能下を遠望。あそこからここまで20分たらずとは・・・足は偉大なり しかしまあ、あっという間に着いてしまったな。ちょっと拍子抜け。せっかくだし右肩ピークへも行ってみるか。 ポッチリから元の地点に下り、東側の断崖下を巻いて南側へと回る。 うひゃー、こっちから見ると、まるで中国の仙山のようにそそり立っているな。東西両面が包丁でぶった切ったみたい。 ![]() (左)東の絶壁 (右)南側から見たポッチリは大変りりしい そこから南へは2ヶ所のテーブル状の露岩を順に通る。それを過ぎるとヤブっぽくなり、枝をかきわけて右肩ピークの三角点を発見。 でもここはたいして展望もなくつまらない。この先、権現山へはますますヤブが濃そうだったので、ここで引き返した。 ![]() (左)2番目の露岩からポッチリを見る (右)右肩ピークの三角点 途中のテーブル状露岩でおにぎりを食べ、ゆっくりくつろいでから来た道を能下へ戻る。 はるばる来たわりにはやや歩き足りない感もあるが、さわやかな尾根の森とプチスリルな岩登り、最高の展望と、山歩きの楽しさがこれほどコンパクトにギュッと詰まった山はそうないかもね。 なにより、六甲山と違って誰もいないのがよろしい。素敵な秘密のふしぎ山だ。 (05.9.3) ![]() (左)能下の八幡神社 (右)拝殿には絵がいっぱい飾られている |
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