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| 札幌からも近いし、車で7合目まで登れるし、眺めもいいしで、北海道ではかなりポピュラーな山のようだ。 しかしそれにしても、盆に弁当箱を乗せたようなこの不思議な形・・・なんとも強烈インパクト。あの弁当箱がいったいどうなっているのかを見んことにゃ我慢ならん。 というわけでこの軟弱ふしぎ山探検も、ついに標高1000mを超えるときがやってきたのである。 このへんです札幌から車でまっすぐ南下して1時間ちょいで、支笏湖に至る。巨大なカルデラ湖だ。その東岸をたどると、対岸正面の風不死岳の影から、このえたいのしれない活火山が姿を現す。 ![]() (左)山容とともに長く伸びる裾野が印象的 (右)北東のモラップ付近の国道から。矢印は雪国特有の道路標識 モラップで国道を離れて南へ。しばらく走ると分岐があり、「熊出没注意」の看板がある右のダート道に入る。美しい自然林をガタゴト走ること10分ほどで、7合目の駐車場に着く。 うわっ、ここは60台ほど停められる広い駐車場だが、平日だというのに50台くらい停まってるぞ。人気のある山なんだねぇ。 ![]() 「ヒュッテ」とあるところが駐車場 登山口で入山帳に名前を書いて、10:30出発。はじめのうちはナナカマド主体の森を歩くが、5分ほどで1本の木も生えていない火山性の山肌となる。 おわっ、これはすごい眺めだ! 支笏湖から苫小牧から夕張山地から・・・振り返ってじっくり眺めたい欲求にかられるが、なにかここで味わい尽くすのがもったいなくて、帰りにとっておくことにして、まずはせっせと斜面を登る。 ![]() (左)森が終わったあたりから山頂部を眺める。弁当箱は見えない (右)真夏は暑そうな日陰ゼロの斜面 山道はけっこうな急坂で、軽石が多いが、よく歩かれているので歩きやすい。登りながら山腹斜面を横切る形で南側へと周りこんで行く。それとともに太平洋が大きく広がってくる。 なんちゅー雄大な景色だ。これは大勢登るわな。 ![]() (左)外輪山のフチに人が立っているのが小さく見える (右)南は果てしない太平洋 景色を楽しみつつ一気に登ると、いよいよ外輪山に到着する。と、いきなり正面から強い風がビュービュー吹きつけてくる。そして目の前には、これまでの伸びやかな風景とはまったく異質な景観が現われる。 外輪山の内側にはペンペン草も生えない荒涼たる火口原が広がり、そのすり鉢の真ん中にデーンとあの弁当箱、もとい、溶岩ドームのお出ましだ。左側からは火山ガスが噴出している。まるで他の惑星に突然ワープしたみたい。 ![]() (左)出た〜弁当箱 (右)だがカルデラの内側は立ち入り禁止だと・・・残念! この山の最高点はあの溶岩ドームのてっぺんだが(1041m)、危険で登れないため、外輪山の最高点(東岳)が頂上となっている。で、とりあえずそこを目指す。 数分の登りで頂上着。7合目から1時間、と案内に書いてあったが、僕は40分ほどだった。最近ジョギングのせいか、けっこう馬力がついてきたからな。 頂上はこれまで以上にすごい風が吹いていて、カメラの焦点が定まらないくらい。でも当然ながら360度の大絶景だ。内側のカルデラも大迫力で、その全貌がよくわかる。 ![]() (左)外輪山に出たところから頂上まではすぐ (右)頂上から見た溶岩ドーム 弁当箱アップ、やさしさのカケラもない荒々しさ地図で見ると火口カルデラは直径1.2kmほどで、中央の溶岩ドームは直径500mほど。さらに溶岩ドームの中もすり鉢状に窪んでいて、内側中央に火口丘があるらしい。ドーム外壁の一部がザックリ裂けていて、内部が窪んでいるのがわずかに見える(上の写真)。 樽前山自体が巨大な支笏湖カルデラの外輪山を形成していることを考えると、3重のカルデラと言えるだろう。 ![]() (左)北西には遠く羊蹄山が見える (右)北に鎮座する風不死岳は緑の山 ![]() (左)東は広大な樹海のかなたに苫小牧とウトナイ湖 (右)南の太平洋方面。尾根の右側はカルデラ内部 あまりの強風に体温を奪われ、寒くて仕方ないので早々に下山する。帰りは来た道をなかば駆け足でがんがん下る。 下るあいだじゅうずっと、なにひとつ遮るもののない、This is 北海道!な景色に全身を包まれっぱなし。両手を広げて「でっかいどぉ〜っ」と叫びたくなっちゃうよ。まったくもって感動あるのみ。 ![]() (左)すばらしすぎる支笏湖 (右)そして雄大な裾野を埋め尽くす樹海がすごい 駐車場に着いたら11:30だった。「下り40分」のところを20分で下りてしまった。 いやまあしかし、こんなに手軽な歩きで雄大な風景と過激なカルデラを堪能できるとは、人気があるのも当然だな。今度はぜひ子どもらを連れて来てやりたい。 (05.10.5) ![]() (左)支笏湖の北岸にそびえる恵庭岳(1319.7m)もふしぎな山 (右)山頂部拡大、謎の岩塔が俺を呼ぶぜ 千歳空港から見た樽前山、弁当箱は目立たない |
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