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| まあ、とんがってる山というのはそう珍しいものでもない。そして、とんがっている山に「とんがり山」という名前をつけてしまう安直さに思わず失笑だ。しかも、そう呼ばれる山は兵庫県だけでもいくつかあるらしい。 その中でも、こいつはひときわ優秀なとんがり度を見せつけている。やっぱりこういうのを見ると、無意識に「おっ、とんがり山」と思ってしまう俺の頭も陳腐だが。 でも、なんでこんなふうにとんがった山ができるのか。ふしぎです。 JR姫新線の太市駅から1kmほど北に、石倉という交差点あり。おぉー、ぎんぎんに見えてます目立ちます、とんがってます。 とんがりから南へ延びる尾根の終点に石倉神社があるので、その右脇の細い道路を山際に沿って数百メートル行けば、「ようこそ相峯の里へ」という看板と花壇が取ってつけたように出現する。その手前の「亀石・神石コース」と書かれた標識が登山口。 急な斜面に、真新しい山道がつけられている。尾根まで直登、約10分。尾根に立つと、真北にとんがり山がそびえている。そいつを目指して歩きやすい道を20分ほど行くと、神石という大きな岩場に出る。冒頭写真の頂上右下に見えている岩がそれ。 ![]() (左)尾根に出たところからとんがり山を見る (右)神石から石倉方面の眺め 神石は西側を巻いて上に登れる。この日もやたらと暑く、岩盤は熱せられてムンムンしていたが、風が吹いていて気持ちがいい。しかも360度のみごとな眺望に、思わず深呼吸してしまう。 ![]() (左)神石の小さな水溜り、でも真夏でも涸れないんだと (右)神石からとんがり山頂 お茶をガブガブ飲んでしばし景色を堪能したら、いよいよとんがりへ。ここから頂上まで10分ほどだが、まさにとんがり面目躍如の過激な急斜面。でもトラロープが設置してあるのでルートを探す必要もなく、わっせわっせと一息だ。 ![]() (左)ぐんぐん高度を上げて神石がもうあんなとこ (右)とんがり山頂上 山頂は西側だけ木が切られていて、ナイスな展望が開ける。でもこのとき午後4時すぎ、真夏。すさまじい西日が「お前なんか焼け死ね」とばかりに照りつける。しかも西面以外は木立に囲まれているので風は通らず、まさに西日の集中砲火だ。風に揺れる木々のこずえが恨めしい。 こんなところに長居はでけん。くつろぐなら神石だな。 ![]() (左)頂上から北の眺め。ぎざぎざは伊勢山、遠くの三角錐は明神山 (右)南西から見てもとんがっている そんなわけで、とんがり山はわずかな時間で登れるうえに、急斜面をほどよく楽しめる。今後ポピュラーな山になっていくかもしれないな。 急斜面を慎重に下りて石倉に戻り、再びとんがり山をしげしげ眺める。ついさっきまであのてっぺんに立っていたことがウソのように見事なとんがりだ、やっぱし。 (05.8.4) |
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