『となりのミドワイフ』
推薦の言葉
女性の人生を変えるほどの力をもつ助産婦さんとの出会い。 助産婦がなぜ大切なのか、 出産が女性にとってどんな意味をもっているのか、 この本はそのことを教えてくれます。 松岡悦子(社会学者) 旭川医科大学社会学助教授 |
「お産っていいよ。おっぱいっていいよ。」って、 いつも元気と勇気をくれる熊手さん。 そんな熊手さんの原点がよくわかりました。 妊娠、出産は良くも悪くも、 人間をかえる大きな可能性と意味を持っています。 医療者でない熊手さんだからこそ、 先入観なくそんなお産の本質に気づき、 純粋にできるだけ多くの人に気づいてほしいと精力的に行動し、 発言ができているのですね。 お産をサポートする助産婦への大きなエールでもある一冊です。 竹内正人(産婦人科医) 葛飾赤十字産院・第二産科部長 |
しっかりと身体に向き合うようなお産を経験することによって、 びっくりするくらいこどもがかわいくなる。 人に伝えたいことが心の底からわいてくる。 ああ、この社会をもっとやさしく住みやすいところにしなければ、 と思い始める。 熊手さんは、その典型のような方だ。 彼女の言葉は、彼女の言葉のようで、彼女の言葉ではない。 いのちの根源から彼女を通じて流れてきている言葉。 一人でも多くの方に、この言葉が届きますように。 三砂ちづる(疫学者) 国立保健医療科学院 |
はっきり言ってうらやましい! 一人のお母さんにこんなに熱いラブレターを書いてもらえる 助産師という職業が。 でも、実はそれだけ、 お産の現場で女性が貧しいケアしか受けられていないということ。 新しい生命の誕生に勇気づけられ、 癒される場であるはずなのに 「私はダメな母親」と出発点から傷ついてしまう女性がいるのは あまりにも悲しい。 助産師さんへ。 彼女の熱い期待のあふれるこの本を読んで、 お母さんたちの「心の叫び」「声なき声」に応えるために、 手をつなぎあってできることから始めませんか。 出産と子育てに関心をもつ全ての人々へ。 この本から、 少しの勇気を出して声をあげていくことの大切さを学びませんか。 女性が出産の道具でなく、 心も体も尊重される社会、 子育てを楽しめる社会にしたいですよね! 奥田由子(心理療法士) 公立高島総合病院 こころの相談室 |
助産師に対して いつも熱いメッセージを寄せて下さる熊手さん、 こんなにも助産師を愛してくれて有難う と思うのは私だけでしょうか。 助産師の過去から現在まであらゆる角度から勉強し、 また、情報をとられ よくぞここまでと感心しました。 助産師への応援書です。 助産師がこれからのあり方を考える上でも大いに参考になります。 助産師の教育の質、助産師の必要性や 助産師のあってほしい方向性についても言及しておられます。 こんなにも愛して下さった熊手さんへの御礼も含めて、 一人でも多くの助産師の皆様に読まれることをお勧めします。 加藤尚美(助産学) 沖縄県立看護大学教授 |
妊娠・出産・産褥を過ごし、親になっていくことは 女性にとって(男性にとっても)人生の一大イベントです。 その一大イベントを身近に 時間軸に沿って支えている方たちが助産婦(師)さんたちです。 今、日本でおきている親子の問題の多くは その遠因がこの時期から始まっています。 そうしたことからこの本は ケアを受ける側からの助産婦さんたちへのエールであり、 また私たち日本に住みもののすべての人が 考えなくてはならない問題提起をしています。 熊手さんの心の軌跡が このような叫びや訴えになっているのだと思います。 産科医・小児科医・助産師・母子保健にかかわる行政の方たちに ぜひ読んでいただきたい本だと思います。 堀内勁(小児科医) 聖マリアンナ医科大学小児科 |