メ シ つ き 文 化 遺 産 | ||
群馬県の渋~い大衆食堂 | ||
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ゑびす食堂 ★
前橋市の中央部、本町1丁目交差点。日銀前橋支店と巨大マンションに挟まれた道を入ると、いきなり昔々のそのまた系の食堂が現れる。 (左)おおおお! (右)側面も激渋い! 暖簾横に持ち帰り揚げ物販売窓口がある 外観にシビレまくりつつ中へ入ると、こちらも期待を裏切らない時間逆回転空間、テーブル5つだけの小部屋だ。いやぁ~やっぱりコレですよ、食堂といえば薄ミドリ色のテーブル。古いけどキレイという最上級の輝きを放っているぞ。 客席と調理場とを分かつガラスの仕切りがまた泣けるシビレルおがーちゃーんの3段活用。 壁の上部に据えられた新型テレビの存在によって、ここがまだ現世であることをかろうじて思い出す。これがなければタイムカプセルだ。 先客おやじが一人で何かを食べている シンプルな壁メニューがまたエエがな。朝定食450円に始まって、定食と丼物500~900円、みな「汁付」。 かつ丼700円でソースかつ丼600円と、普通のかつ丼のほうが100円高い。 カレーライス500円、目玉ライス600円もあるぞ、カレーより100円も高い目玉ライスとは? 一品ものも納豆50円、冷やっこ60円、とろこぶ汁150円、豚汁250円など、なんかしらんけどたまんない。愛しい。 アルコール類はないみたい。 お店は60歳くらいの夫婦でされているようだ。おじさんが給仕し、おばさんがカツを揚げている。 お昼前だが朝飯を食ったのが遅かったので、ソースかつ丼をメシ少な目で頼んだ。50歳を超えて腹八分目を心がけているのです。 それにしても店の雰囲気があまりに素晴らしいためか、料理を待つ間のワクワク感がハンパない。じっとしれられへん。 そうこうするうち、来た来た来ましたよ。 パーフェクトなビジュアル 積み上げられたカツの豊かさよ。いつまでも眺めていたい風景だが、そうもいかない。カツにがぶりとかぶりつく。 ウマ、ウマウマ、ウママーーー! 肉ヤラコーっ! 畜生このソースかつ丼めカツを丼飯に乗せてソースかけやがって、うまいやんけじつにウマイやんけ、あーもーホンマはメシ何杯でも食えんねんけど! そして丼から味噌汁、さらに漬物、この三角形移動の反復。完全無欠トリオに最上級のホレ方だぁぜ~ZOKKON! ハァハァ…感動のあまり胸いっぱい、あっという間に腹もいっぱい。 揚げ物ブースの横に「会計」と書かれた小窓がある。こんなカワイイとこでゼニコ支払う嬉しさよ。 「会計」の札が下がっている いっそ100万円くらい支払いたくなる。なのに、おかみさんは「550円」とおっしゃる。ご飯少な目で50円安くしてくださったのだ。 あぁ、前橋が神戸の隣町だったらなぁ・・・。 (2015年4月) |
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