| メ シ つ き 文 化 遺 産 | ||
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| 宮崎県の渋~い大衆食堂 | ||
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| や万と食堂
宮崎駅の南で線路をくぐって駅裏側、徒歩10分たらず。倉庫っぽくも見えるディープな面持ちの食堂だ。 むむ、ドアが開きにくい…。創業昭和46年だって。 ![]() (左)わりと広々スペースにテーブル5つ (右)陽光が間接的にほんのり差し込む北側の席 昭和中期のまま時計の針が止まった空間に、脱力フレーバーが漂っている。 おばあちゃんとその娘らしき人が料理を作っていて、おやじはこれから出前に出かけるところだった。 ビールは缶ビールのみ。とりあえずそれを飲みつつ壁メニューを見ると、麺類・丼物・洋食がほぼ400~600円台でそろう。定食全部600円とは安いなあ。 チキン南蛮定食も600円。延岡に来たらこれを食わなアカンらしいが、ビールにメシはいらんので単品で注文、たぶん500円。 下にスパゲティが隠れており、チキンにはなにやらドロドロしたソースがかかっている。フレンチドレッシングにケチャップを混ぜたような・・・でもまあ悪くない。 玉子焼きも注文したら、味付けを聞いてくれる。甘・普通・辛(塩味のみ)の3通りあるという。普通を頼んだけど、けっこう甘めだった。 ![]() (左)チキン南蛮 (右)玉子焼き400円 窓のすだれ越しに南国のソテツを眺めながら、チキン南蛮でビールをチビチビ。 あぁ、宮崎まで来たんやなぁ。 ![]() (左)窓からのソテツ (右)手洗いもキュート 古いけど、店のおばちゃんたちもええ感じやし、昼下がりの中途半端な時間帯ということもあって、ハンパないリラックス感に満たされる。 何がどうっちゅーこともないけど、俺こういう食堂、好きやわ~。 (2015年3月) |
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三共食堂
宮崎駅から中心部に向かう途中、激しくレトロ&ディープなオーラを発する食堂がある。 ![]() (左)早春の西日に輝く (右)サンプルケースこわい・・・漆黒のカレーライス 客の食欲を瞬時に奪い去るサンプルケースにビビリつつも中へ入ると、コンクリート造りの店内は想像通りの時間停止系。 そこそこの広さがあって天井が高く、壁の下半分にタイルがあしらわれている。真ん中あたりに不思議な鉄柱が2本あり、窓際にシンプルな小上がり3卓。 ![]() (左)テーブルと小上がり (右)厨房は奥まったところにあって見えない 建物の構造によるものだろう、声が妙に反響する。65年くらい前からずっと食堂として営業しているらしい。 トイレの戸の下にレトロなタイルが少し見える気さくな感じの60代くらいのおかみさんが注文を聞きにきてくれる。ちょっと冷えてきたので焼酎お湯割り300円を頼むと、焼酎がなみなみ入ったコップと、1/3くらいお湯が入ったコップとが運ばれてくる。 九州ではこのパターンが多い。焼酎をお湯で割るのではなく、お湯を焼酎で割って飲む。だから後になるほど濃くなっていくのよねー。 ![]() (左)焼酎は左、お湯は右 (右)ハムエッグ350円、玉子1つだがトマト激うま テーブルメニューを見ると、小めし100円に始まって、カツライス700円以外のメニューはすべてワンコイン以下だ。 野菜炒めを頼んだところ、A・Bの2種類があるという。Aは300円、Bは350円。 「どう違うんですか」 「Bにはちょっぴりカシワが入っていて量も多いんです。でも野菜炒めだけでいいならAで十分ですよ」 良心的やわ。おすすめ通りAにしたが、たしかに十分な量があった。 ![]() (左)野菜炒めA (右)最後にサービスでみかんをくださった 外観はディープだが、料理はちゃんとしている。そして安い。表のサンプルケースさえ見ないように片目をつぶって入れば、悪くない。 (2015年3月) |
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