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激暑い日、友人の車に乗せてもらって西脇まで行った。高校駅伝だけ有名な、播磨地方で最も内陸にある市だ。
中心市街地(西脇市西脇)はJR加古川線の駅から2kmほど離れている。杉原川を挟んで西側はかつて繊維で繁栄した街並み、東側は農村集落と旧商店街が残っている。
ちょっとタイムスリップしたような、なかなか深い味わい。ブラブラ散策にはもってこいだな。


中心商業施設「コープ」の東に広がる古い農村集落
コープの南には旧商店街地区。ここも渋いが、あまりにさびれていて、ちょっと入ってみようかなというような飲食店は全然ない。こりゃあダミだ。もはや化石状態。
かつては市の中心部にJR鍛冶屋線が通っていて駅があったのだが、それが廃線になって完全なクルマ社会となり、それとともにすべての外食店が郊外の国道筋に移転したようだ。

(右・中)細い路地に廃業銭湯跡を発見。丸太の梁が立派、おしい! (左)こちらは営業中の日の出湯。素晴らしい渋さ!
兵庫県浴場組合ホームページによると、西脇には2軒の銭湯がある。
まずは日の出湯を発見。その渋さにそそられまくり、ここに入ろうと決めつつも、その前に川の西側も散策してもっと汗をかこうかなと考えた。そしたら橋を渡ってすぐにもう1軒の西脇温泉を発見。近寄ってみたら、おもてを掃除していたおばさんに「どうぞどうぞ」と促され、なんとなくここに入ることになった。
その西脇温泉の詳細はこちら。なかなかよかったよ。日の出湯も名残惜しいが、次回のお楽しみっちゅーことで。
(で後日入った日の出湯はこちら)

(左)西脇温泉きれいな銭湯 (右)JR鍛冶屋線の跡は歩行者専用道になっていた
湯上がりにどこか飲み食いするのにいい店はないかと川の東西をさまよったが、1軒もなかった。
そんなわけで西脇の旧市街はカンペキに死に体だった。行政の無為無策が燦然と輝く。出身者はさぞかし悲しいことだろう。アーメン。 (04.7.15)
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