| メ シ つ き 文 化 遺 産 | ||
![]() |
||
| 滋賀県の渋~い大衆食堂 | ||
|
||
きらく食堂
草津駅から徒歩10分弱、旧東海道からちょっと脇へそれたとこにある。建物は新しいけど、暖簾や看板などは老舗を感じさせる。 年季が入っとるで中に入ると左手に6人テーブル4つが並び、右手に小上がりに6人がけ3卓。 奥に立派なおかずケースがあるので見に行くと、いくつかのオカズがセットになった皿があらかじめ用意されている。 豚汁は普通と小があり、小は100円、素晴らしい。 一般的な大衆食堂よろしく、手羽中や玉子焼きが盛られた皿を勝手にとり、めし小と豚汁を告げて席についた。するとおばちゃんがアルミ盆にめしと豚汁と漬物を乗せて持ってきてくれた。 でも、あとから来たおっちゃん客を見ると、積んである盆をひとつ自分でとっておかずと湯呑みを乗せ、先に金を払ってるやんか! どうりでテーブルにポットはあるけど湯呑みがないと思ったよ。 ![]() (左)アルミトレーにセットされた状態になった (右)いい、うまい! 新改築間もなさそうな店内は超清潔。 そして、おかず激うまだ。小さななす田楽! 玉子やき、どないしたらこんなにうまいことできるんか。手羽中も完ぺき。豚汁も最高。漬物も多め。 これで580円だった。ホンマカイナ!(めし小130円か?) 食後、盆を返しに持っていって、「ほんまは先に払うんですね」と言うと、おばちゃん優しくほほえんで「いいですよ~」。 ウーム・・・。建て替えられて激渋ムードではないけど、めっちゃええ店。通いたい。 ![]() (2015年5月) |
||
| このページの頭/激渋食堂メモのトップ/さいろ社ホーム | ||
旭 ★
守山駅から6~7分歩いた静かな住宅地に、ポツンと小さな食堂が現れる。 飾り気ゼロながらも、低い屋根とオレンジの縞テントのかわいらしさ、そして「旭」と潔く染め抜かれた紺地の暖簾にキューンときちゃう。 中もコンパクトで、年季が入っている。白いテーブル2つと、奥に小上がり1卓。そんだけ。 見るからに家庭的な店で、日曜の昼下がりにはぴったりのユルさだ。ざっくばらん系の明るいおかみさんとおやじさんでやっている。 ![]() (左)壁のメニュー表も渋い (右)手作りモロ出しの箸立て メニューは、うどん類はおよそ400~500円、丼物およそ500~600円だが、うどんの中には「しっぽく」「かみなり」「のっぺい」など、大阪や神戸ではあまり見ないものもある。 中華そば・焼飯・やきそばも全部500円。「だし玉子焼」200円や、吸物100円、めし100円もあり。 ![]() (左)親子丼550円 (右)中華そば500円 親子丼、メタクソうんまーー! たまらん! 中華そば、ナニコレうんまーー! たまらん! いやほんま、こんな片田舎の、こんなチビコイ店で、こんな値段で、こんなうまいもんをホイホイ出された日にゃあアンタ、もうアホらしゅうてアンタ・・・。 びわこ線に乗ったなら、守山で途中下車して旭で腹ごしらえ。これが正解。 (2015年4月) |
||
| このページの頭/激渋食堂メモのトップ/さいろ社ホーム | ||
松葉食堂
近江鉄道の水口石橋駅から真っ暗な住宅地を歩いて7~8分。でもあとで地図を見たら水口駅のほうが多少近かったのかも。 周囲の民家も昔ながらの古めかしい家が多いが、この店もなかなかの年季を感じさせる。 中に入ると、コンクリ床にテーブル4つ、そのうち隅の一つはおでん器置き場になっている。他にお客はいない。 奥に小上がり2卓、ここだけ鉄板を仕込んである。お好み焼きがあるようだ。俄然、お好みが食いたくなったので小上がり席へ。 小上がりから店内壁のメニューを見ると、うどん類400~550円、中華そば550円、丼物530~750円、その他カレー類やオムライスあり。昼定食は780円だが、焼肉定食1000円などは何がついてくるんやろと思わされる。 お好み焼きは650~750円。 けっこうご高齢のおやじさんが出て来られたので、ビール大瓶と冷奴、そして豚玉650円を注文した。 おやじさんは鉄板を拭いたり、手の届きにくい小上がり席の準備にやや手間取っている。鉄板を使う客がしばらく来ていないのかと思わされる。 まずはビール、次いで冷奴、さらに豚玉材料を順に持って来てくれたが、厨房からこっちの席まで行き来するたびにおやじさんの履いているスリッパのシュタシュタいう音が食堂内に響き渡る。 豚玉は客が焼くスタイルで、何がどうということもなく普通に豚玉が完成した。ビールをもう1本追加。 豚玉を食い終わってから さらにカレーライス580円も追加注文。 やがてシュタシュタと運ばれてきたカレーは、かかっているカレーソースがこの手の食堂にしては妙に本格的というかこなれたもので、ひょっとしてレトルトかとの印象を受ける。 しかしタマネギなどは明らかに生なので、折衷なのかもしれない。いや、もし自分で全部作ったものならゴメン。おやじさんスゴイ! カレーライス580円合計2830円だった。ビール1本600円、冷奴400円かな? まあそこそこしてるけど、こんな真っ暗な田舎町にこうして昔ながらの食堂が夜まで開いているのはたいへん貴重だ。おやじさん、がんばってください。 ![]() (2016年4月) |
||
| このページの頭/激渋食堂メモのトップ/さいろ社ホーム | ||
萬善食堂
近江鉄道の八日市駅から本町商店街を抜けると、道路の左向かいに「まるやす」という精肉店がある。その手前の路地を入ると、古めかしい食堂の灯が光っている。 店内はちょっと不思議な空間だ。L字型カウンター(椅子はなぜか足置き上に収納されている)と壁際テーブルに包囲されるようなかたちで部屋のど真ん中にテーブルがあり、そこで一組の中年カップルが食べている。 あそこは選ばれた人しか座れないのだろうか。 カップルが帰った後のセンターテーブル壁メニューは、うどん・そば400~500円台から定食もの700~800円台。「ハーフから揚げ350円」など一品ものもある。 ![]() (左)鳥なんばん500円 (右)うまいぞぉ~オムライス600円 鳥なんばんの出汁がうまい。ネギでなくみつばが入っている。 オムライスの中身はトマトもきちんと入った本格的チキンライスで、福神漬けにスプーンナプキンもついてきて文句なし。 立地や店内レイアウトの不思議感も相まって、ちょっと通ってみたくなる。 (2015年1月) |
||
| このページの頭/激渋食堂メモのトップ/さいろ社ホーム | ||
初雪食堂 ★
近江八幡の観光エリアすぐ脇にある。すっきりとした外観だが入口はナナメに入り込んでいて、暖簾は出ていない。 赤い看板が潔さを感じさせる店内はかなり広い。中央の腰高の仕切りを挟んで、テーブルは10以上ある。ここで桑田佳祐が出演した電話会社のCMが撮影されたらしい。 ![]() (左)腰高仕切りの向こうにもテーブルが並んでいる (右)桑田の席かも・・・ 麺類・丼物はまあまあ一般的な値段で種類も多い。「カレーラーメン550円」「天ぷら中華そば650円」「みそ煮込みうどん700円」も気になるけど、オイラすき焼きうどんのビジュアルにヤラレてもうてんのよね~。 すき焼きうどん700円、しあわせ~定食ものは、コロッケ定食800円、アジフライ定食900円などちょい高め。みそかつ定食900円もある。 オカズやめしをバラで頼むことも可。目玉焼き300円、豚汁300円、めし200円など。 トイレに行くときに見たら、台所は奥に長ーく続いていて、大きな釜もある。昔ながらの台所がそのまま使われていて興味深い。 屋号の由来を聞くと、創業は1945年だが、戦前はアイスキャンデー屋さんで、戦地でも商売していたそうな。そのとき使っていたアイスキャンデー製造機の名前が「初雪」。それをそのまま屋号にしたということだ。 (2015年1月) |
||
| このページの頭/激渋食堂メモのトップ/さいろ社ホーム | ||
| はやの食堂 ★
彦根駅から彦根城に向かって徒歩5~6分で、左手に植木に囲まれた古い食堂が登場する。 見た目のディープ度、高し。短い白暖簾が遠慮がちにかかっている。 ![]() (左)古い木造 (右)奥に広い 店内は奥深く、テーブルが8つほど並んでおり、左側におかずケースがあって、その奥に厨房がある。 メニューは多く、全部えらい安い。麺類おおむね300~400円、にゅーめん・そうめん・冷麺まで揃っている。チャンポンだけ500円。 丼物は400円または500円。カレーライス・オムライスなど洋食や、焼飯・八宝菜など中華メニューも同じくらい。一番高いメニューが肉鍋・寄せ鍋の650円だ。 一品ものもある。俺は個人的指標メニューであるハムエッグ300円と、「サラドレ小200円」なるものを注文した。 なんやねんサラドレて。 ![]() (左)サラドレ小200円 (右)ハムエッグ300円 サラドレはまさにサラダとドレッシングが出てきた。小200円やのにてんこ盛り、バナナまで突き立っとるぞ。 ハムエッグは2つ玉、こっちもキャベツたっぷりでトマトもついている。 ![]() (左)やきそば400円 (右)チャンポン500円 チャンポンは和風だしの、いわゆる近江チャンポンのようだ。他の人が食ったから知らんけど。 収容力があるわりにホール係はおばちゃん一人で、必死に運んでいる。 建物も古びて薄暗いが、メニューの多彩さとコストパフォーマンスはじつに素晴らしい。地元の人はそれをよく知っていて、老若男女で賑わっている。これぞ大衆食堂! (2015年3月) |
||
| このページの頭/激渋食堂メモのトップ/さいろ社ホーム | ||
| 中島屋食堂 ★
長浜駅前30秒のところに、フツーの観光客も思わず二度見してしまう激レトロな面持ちの大衆食堂がある。 なんもかもがイニシエの木造建築。月並みな表現だが、映画のセットとしてわざとこしらえたとしか思えん。この外観、みなベニヤ一枚に貼り付けてあってパタンと倒れよるんと違う? でもこれは作り物ではなく、ほんまもんの昔ながらの食堂なんやと。 ホームページもあって、「明治30年に居酒屋として創業し、昭和初期から大衆食堂に。戦前戦後の看板や大正期のイスも現役の歴史遺産的雰囲気の食堂です。」と書いてある。 中もまースゴイでぇ~。 ![]() (左)完全タイムスリップ (右)ザ・大衆食堂 それにしてもまあ、壁という壁には昔の看板やら昭和のスター写真やらが隙間なく貼られている。おもろいけど、ちょっとやりすぎのような感じも・・・。 ともかく酒や、昼酒いっとこ。長浜の地酒「大湖」400円や「六瓢箪」450円があるぞ。 ![]() (左)六瓢箪で (右)さばずし5個盛630円 メニューはそれほど多くはない。うどん・そば類や丼物が500~600円台、稲荷ずしや新香巻きは400円。よもぎうどんが名物のようだ。 嬉しいのは、湖魚の一品ものもあること。それらをツマミにチビチビやるのがめっちゃええ感じやわ。 ![]() (左)あゆ姿煮300円 (右)スゴモロコ南蛮350円 すぐ近くに観光客ウジャウジャのコジャレた観光エリア「黒壁スクエア」があるが、この店はそれより駅寄りにあって、近すぎて見逃されるのかレトロすぎる構えに観光客は腰が引けるのか、さしてウジャウジャしくない。 観光客も来るけど地元の人も来ていて、じつに落ち着いた雰囲気が漂っている。 シャキシャキしたご高齢のおかみさんと、おだやかな息子さんとでやっておられるようだ。 以前来たときは「都合により本日休み」だった。早く終わる日もあるようで、無理せず続けておられる様子がうかがえる。 長浜の名物料理というより、地元のおふくろの味。がっつり食うより、雰囲気を味わう店といえるかもしれない。長浜にコジャレを求めてくる人には不向きだろう。 いずれにしても貴重な存在、末永く続けてくださることを望む。 (2015年4月) |
||
| このページの頭/激渋食堂メモのトップ/さいろ社ホーム | ||
| 茂美志屋支店
長浜観光エリアの中心商店街に、「茂美志屋(もみじや)本店」といういかにも観光客相手の店がある。立派だが、俺はこういう店には1ミリも魅力を感じない。 こっちは観光ゾーンの茂美志屋本店観光エリアを早足でスルーして大通寺の裏手へ回ると、そこは打って変わって地元民のひっそりとした生活エリアだ。 そこにこの茂美志屋支店がある。裾まわりのタイルとオレンジテントがええ味を出している。同じ経営なんだろうが客層はまったく違いそう。 ![]() (左)これが長浜の暮らしあるまちなみ (右)店内 外観はええ感じに鄙びているが、店内はピカピカ清潔。 壁メニューを見ると、うどん・丼物がおよそ600~700円台。中華そば630円のほか味噌ラーメンや焼きそばもある。 でもこの店は「のっぺい」が名物らしい。のっぺい、って何? 頼んでみよ。 さわやかな店員のおばちゃんに注文してしばらく待つと、こんなん出てきた。 なんやねんこれ表面張力でかろうじてこぼれずにすんでいる強力なトロミ。ここまでギリギリまで入れるとは・・・客商売でこんなもん出していいのか? もしかしてドッキリか? どっかにカメラ隠してないか? 周囲に目を配りつつ、トロトロをフーフーしながら掘り進むと、いろんな具が発掘される。 大きなシイタケもうまいが、いちばん感激するのは麩だ。おそらくはこののっぺいなるものが、麩という地味な食材を最もおいしく食べさせる料理法だろう。そう思わされるほど、麩のうまさが際立っている。 そして、うどんの登場だ。のっぺいとはうどんの一種だった。 そして、うどんだしに該当するトロトロ。こいつも意外にうまい。こんなカタクリ粉の塊みたいなもん食えるかいと思ったけど、口に吸いこんでいるうちにクセになる。 しかも熱いうえにショウガも入ってて、ハンパなくぬくもる。服を2枚脱いでもまだ汗が出る。 これ、風邪で熱のあるときに食ったら一発で治りそう。きっと長浜の人はそうしているに違いない。 (2015年3月) |
||
| このページの頭/激渋食堂メモのトップ/さいろ社ホーム |