チープに極楽。生きててよかった!
| 関東の名銭湯 【神奈川県】 |
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| 太平館 ★(横浜市港北区) 末広湯 △(横浜市中区) 大和湯 ★(横浜市南区) 不動湯 ★(藤沢市) 中島湯 (小田原市) |
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太平館 ★
東京へ行くことになったが、そっち方面へ行くならやっぱりまずは黒湯。 なんでも横浜に異様に黒いのがあるとの話なので、あえて新横浜で下車した。 横浜線で1駅の「菊名」で東急に取り替え、また1駅の「大倉山」で降りる。線路脇を北へ歩くと庶民的な大曽根商店街になり、数分で煙突が見えてくる。 このへんかな〜と右を向くと、おや? 寿司屋のゲートの向こうに・・・。 ![]() (左)あれはたしかに銭湯暖簾 (右)右が寿司正、左はおでん屋、小さな「温前町」 トタン屋根の母屋に黒瓦の小屋根、なかなか伝統派な面持ちだ。暖簾をくぐるとニス仕上げのこぎれいな玄関。来ましたよ東京ー、ってここ横浜か。 スッキリ美戸を開けると、雲形の彫り込みがある古い木の番台にオバチャンが座る。 脱衣所は年季の入った板張り床、やはりニス仕上げ。建物構造は木の梁にしっくい壁の東京伝統型でなかなかの広さがあるが、ロッカーがすべて島状で2列ナナメ配置のために見通しが悪く、開放感はもひとつ。高い天井はクロスに張り替えられている。 さ〜て浴室へ、と、浴室の入口が自動ドア! びっくりしたなあ、もう。しかしべつにこんなとこ自動ドアにせんでも・・・。 内部も東京標準スタイル、中くらいの広さで2段式天井。奥壁にデデーンと早川師の富士山ペンキ絵だ。波しぶき舞う西伊豆海岸からの名場面。 そしてその下に湯舟が並んでいる。 え〜と黒湯は〜っと・・・ギョ! なななんとこれは・・・これまでの経験じゃ黒湯はせいぜい全浴槽面積の3分の1くらいだったが、ここは4分の3が黒湯でっせ! 黒湯浴槽は深浅になっていて、それぞれ気泡つき。しかもこれ、あはははは〜、あはははは〜、なんやこれ、あはははは〜、特濃ブラック黒い黒い黒いぞぉ! 透明度は2センチありましぇーーん。指の第一間接まで漬けたらもう爪が見えましぇーーん。 どれ、さっそくジャボンと・・・うほー久々、おもろい〜。俺はどこ? 俺の手、どこ? あはははは〜。さあみんなで笑おうあはははは〜。 温度計は44度を指しているが、42〜43度だろう。湯の感触もマッタリなめらかで気持ちいいが、それよりこのマックロケがおもろい〜。 関西じゃ、マックロケのお湯に入るという経験のある人はフツーいてませんからなぁ。黒湯の話をすると、「黒湯って、体やタイルは黒くならへんの?」とよく聞かれるが、まあブラックコーヒーを思っていただければいいのではと。コーヒー飲んでも舌やコップは黒くならへんでしょ? 黒湯に浸かって気泡ブクブク、ブクブク。のぼせてきたら水を浴びて、またブクブク、ブクブク。たまらん気持ちエエ。いつまでたっても飽きないの〜。 残る白湯浴槽はジェットつき。カラン下の溝はこれまた東京ならではのステンレス溝で清潔感よし。男女仕切り壁にはアルプス湖畔のモザイクタイル絵もあり。 上がりは飲み物の冷蔵庫と自販機もあり。残念ながら表の寿司屋もおでん屋もまだ開店前だし、脱衣所でゆっくりくつろいでいくか。 (05.1.20) 昭和的に万国旗はためく大曽根商店街 |
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中華料理食いすぎで胃袋ヤバイ。でまた寝る前の腹ごなしに酔って銭湯、アカンっちゅうに。 地下鉄阪東橋駅から北へ3分ほど。ビルの谷間に忽然と現れる古い建物。暗くて見えないが、黒瓦に千鳥破風の伝統的な面構え。でも入口を自販機が挟み撃ちしていて、庶民的ちゅーか。 ここだけ異質暖簾をくぐると玄関スペースも古い空間、しかもすでにここで濃い目のケハイが漂っている。 ![]() (左)福助ないがしろの傘立て (右)格天井、「男湯」の書体もなにやら・・・ 戸を開けると木の番台におばちゃんが座る。 白っぽく塗られた折り上げ格天井だが、けっこう長年の色素沈着。床は合板フローリング、ロッカーもチープな合板製で、その上に常連グッズがゴチャゴチャ置かれている。 そして、どういうかかわりかは知らねども、円と三角を組み合わせたようなデザイン画やオブジェがあちこちに飾ってある。だが正直言って・・・いや、とにかく並の銭湯とは異質なケハイが漂っている。 浴室は小ぶり。天井や壁のペンキはかなりハゲている。正面奥の壁にオランダ風車のモザイクタイル絵があり、その下に深浅2槽が並んでいる。 ややっ、気泡つきの深風呂は黒湯だぞ! 濃さはアメリカンコーヒーくらいだが、これは嬉しいねぇ。温度計は44度を指しているが42度くらい。 やっぱり天然温泉は気持ちよろし。じゅうぶん浸かって火照ったら、カランの冷たい水を頭からズバッとかぶる、この反復。酔ってるときはこいつがコトに気持ちエエのです。まあそのうち死ぬやろな。 しかしなんちゅーてもここの最大の見所は、男女仕切り壁にある4枚のタイル絵だ。1点あたりタイル24枚、すべて「鈴栄堂」の九谷焼。奥から、「耶馬溪の紅葉」「熱海の兜岩」「江ノ島から富士山」「日本ラインに帆掛け舟」の色鮮やかな名所図会シリーズだ。すばらしい。 なのに手前の3つは下のほうがシャワー増設のために切れてしまっている。じつに惜しい。 反対側の壁には、熱帯魚のモザイクタイル画がある。 そして脱衣所にもあった例のデザイン画が梁や柱に描かれている。男女隔壁の上には、同作者によると思われる翼のような妙なオブジェも飾られている。でも薄汚れ。 さらに脱衣所との境の上部ガラスには舞妓や芸妓の写真が、浴室から見えるように脱衣所側にテープで貼り付けられていたりする。うむむ・・・。 ともかく手加減なし、これでもかーのビジュアル攻撃。 にもかかわらず、華やかさは微塵もない。打つ手がすべて独特の濃度の上昇に直結している。ある意味すごいかも。 上がるとき、足拭きマットが黒ずんでいてオットット、思わずまたいじゃった。脱衣所の隅のほうも黒じみだなぁ。 立派な外観に、黒湯あり、見事なタイル絵あり。マニア的にはおもしろいものもいろいろある。 だが・・・名銭湯的には、ともかく「惜しい!」 (05.1.20) |
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大和湯 ★
地下鉄出口から徒歩2秒。いきなりイニシエ全開の秒殺銭湯だ。 横浜市営地下鉄の吉野町駅。東1番出口から地上に出て、後ろを振り返るべし。問答無用の伝統建築黒瓦が覆いかぶさるように立っている。 中央手前が吉野町出口もう一目見て堂々たる大型銭湯、ほれぼれするねぇ。そして関東へ来たらやっぱり黒湯だ、楽しみだ〜。さっそく暖簾をくぐる。 ![]() (左)入口にも気品が漂う (右)関東名物、傘入れ自慢。奥の窓の桟も凝った意匠 下駄箱周辺からして豪華で、和の職人技を尽くした貫禄がある。 靴を脱いで上がると、ニス塗りの床が輝き、木の番台が聳え立つ。「これが日本の銭湯です」と胸を張っているかのような造りだな。 脱衣所は言うまでもなく折り上げ格天井、しかも関西人が腰を抜かすような高さ。この中で気流が起きとるで。大黒柱や柱時計も威風堂々。島ロッカー2列配置。 浴室へ。 こちらも高〜い2段天井、白く塗られている。 まず目に飛び込んでくるのは奥壁の壁画。額縁みたいなタイル囲いの中に10cmほど奥行きをもたせ、そこにタイル絵で西洋の湖水風景が描かれている。でも不思議な線描き風で、こんなの見たことない。バックの山も変な形だけど、ふしぎ山ファンかな? 湯舟は奥に3槽が並ぶ。 右に深風呂ジェット付、45度近いアツアツのぎんぎん。きましたねぇ。 真ん中は浅風呂、43度強で気泡噴出。これもキクなあ。ガリウム石の入った壁のオリから湯が出るパターンね。 そして左に黒湯浴槽、けっこう濃いぞ。真っ黒な湯から気泡がプクプク出ている。入ってみたらかなり深いが、これがまたまろやか、しかも41度くらいのぬるめなので、なんぼでも入ってられる。極楽度そーとー高し。 カラン周りは新しくてきれい。島カランにもシャワーと鏡のフル装備で、使い勝手もいい。 熱いのと黒湯とを何度も往復し、この銭湯に満ちる幸福を残さず吸い取ろうとする俺。きっとあなたもそうするであろう。 いやまあしかし、メタメタぬくもった。上がってからも汗が全然ひきまへん。大満足。 (07.1.17) こんなのが駅前2秒にあるにゃんて |
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不動湯 ★
湘南の名銭湯ここにあり。 JR辻堂駅の南口を出て南東に徒歩5分。静かな住宅街に、いきなり古式ゆかしき銭湯が現れる。 この美しさ、この気品。風呂バカの俺様、棒立ち。 ![]() (左)この松を見よ! (右)玄関戸の曇りガラスに、透明男女と透明逆さクラゲ 暖簾は出ていないが、開け放たれた玄関がお湯へと誘う。 入ると下足室、木の下駄箱がデカイ! 長靴?ブーツ?上等だ。 靴を脱いで脱衣所へ上がると、番台におやじ。神奈川料金は430円か・・・。 脱衣所は奥行きがなく、横に広い構造。こげ茶の板張り床が広がり、升目の大きな格天井はさほど高くない。前栽には溶岩や石灯篭が置かれ、池に金魚が泳ぐ正調クラシックなくつろぎ空間だ。 隅に木のロッカーがあるが鍵はなく、ほとんど使われている気配がない。他客は乱れ籠に脱いだものを入れて放置しているので、俺もそうする。 浴室も奥行きはさほどないが・・・なんと言っても目に飛び込んでくるのは、奥壁から左手にかけて積み上げられたド迫力の岩石群だ。こいつはたまげた。いろんな岩が混じっているが、浴室内にこれだけの岩を持ち込んでいる一般銭湯はそんじょそこらにないぞ。 湯舟は岩石群の手前に深浅2槽で、岩の間から勢いよく吹き出る湯が流れ込んでいる。湯温はともに43度くらい。 手前の洗い場スペースには島カランが2列あるが、シャワーと鏡があるのは男女隔壁ぞいのカランのみ。タイルは新しいもので清潔度高し。 もうひとつ目を引くのは、島カランから2段式天井(あまり高くない)に伸びる3本の円柱だ。1cm角の豆タイルがびっしり張られている。 夕方4時前、お客は7〜8人。 富士山の壁画もいいが、大きな岩に包まれての入浴っちゅーのも旅情にひたれますなあ。熱めの湯も俺にはちょうど。 上がりは飲み物販売あり。 駅から近いのも嬉しい。列車の時刻までゆっくりしていこう。 (07.1.17) 振り返らずにはおれません |
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中島湯
小田原駅から東へ8分くらい歩くと、南北の道路に面して古い銭湯あり。 大阪のレトロモダン銭湯みたいな凸型の看板建築、その下に赤トタンの破風玄関がかわいらしくついていて、暖簾の下には郷愁バリバリのコゲ茶色の引き戸。 帰りの列車の時刻が気になりながらも、これは入ってしまうでしょう。 ![]() 入口付近の泣ける風情戸を開けると、狭いタタキに靴がたくさん脱ぎ捨ててある。左手に下駄箱はあるんだが。 番台におやじが座っている。湯銭は380円? 神奈川は東京都ともに日本一高い430円のはずだが・・・「小田原はこの値段です」だって。まあ安いことはいいことだ。 板張り床の狭い脱衣所は、壁を合板で改装してあるが、木目調でなかなかよろし。でも時間もあんまりないから急いでハダカになる。 浴室もこじんまりで、2段式の天井も低め。奥2槽、手前カランの関東式だが、8つのカランがちょうど8人の先客で埋まっている。開店直後はやっぱり賑やかだな。 そして奥壁に出ました、富士山のペンキ絵。おだやか〜な印象の富士山だ。 湯舟は深43度、浅42度くらいで、ともに気泡噴出。列車に長時間乗る前に、じっくり腰を温めていくとしよう。 床タイルやカラン周りは新しいタイルが張りかえられていて清潔。小さいけど、生活銭湯としては申し分ない。 8人が上がった後しばらく貸切になったが、すぐにまた3人ほど入ってきた。 地元に愛される、気持ちのいい銭湯だ。 (07.1.18) 横から浴室を見たところ |
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