チープに極楽。生きててよかった!

関西の名銭湯 【大阪市西成区】
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大黒湯

大黒湯

大阪市西成区千本北1-15-11
【営業時間】16:00〜24:00
【定休日】毎週日曜日

 地下鉄四つ橋線の岸里駅から松虫通を西へ約5分。
 手前の建物で3分の1ほど隠れているが、ピンクと濃緑のタイルがなんともいえぬ雰囲気を周囲に発散させている。「湯屋だ!」との主張。すばらしい。
 アプローチの石畳がまたたまらない。
 最初通りかかったときは営業時間前だったのだが、その閉じられた木の扉に心の琴線をくすぐられまくり、看過できずに開店時刻まで近くのファミレスで時間をつぶして入った。

   
 (左)これを見て素通りできるかっちゅーの  (中)そしてめでたく開店  (右)内側からの風情

 のれんをくぐると下足室も石畳。玄関周りのレトロっぷりがじつによろすい。
 戸を開けて脱衣室に入ると、こじんまりした空間。番台やロッカー、壁などは新建材で改装されているが、天井には年代ものの2枚羽プロペラがぶらさがり、庭には小さな池とシダなどが生えていて風情よし。

 ただしここで問題が。
 番台の上に設置された大きなスピーカーから、ラジオの音が流れている。その音のデカさといったら・・・度肝を抜かれたよ。NHKラジオのようだが。
 これ、サービスのつもりなんやろけど、なにもこんなにデカイ音でなくても・・・。

 浴室へ。うひゃー、ここも大音響ラジオがこだましてるよ。
 でも、おっ、これはこれは期待通り、僕の大好物パターンな浴室の造りだ。
 床は石畳で、スキマに紺と白のタイルを市松張り。男女仕切り壁に沿って深浅の主浴槽は古〜い石造り。浅いほうはジェットつき。湯船外側の腰掛け段も古い石。こじんまりした空間ながら、湯船が大きくとってあって嬉しい。
 奥に小さな湯船がもう1つ、そこには生薬入りの布袋が沈んでいる。

 カランまわりはこぎれいに改装されているが、ここには渋ーい六角形の茶色タイルと、黒御影石&大理石。そして出入口の正面には扇形の水鉢。
 さらに男女仕切り壁には、大黒様のタイル絵がある。この大黒様、目の大きい高木ブー系で、妙に色っぽい。

 うーむ、うーむ。つくづく僕好み。改装も最小限でセンスいい。
 なのにこの大音響ラジオが・・・。アナウンサーがしゃべっている声は慣れて気にならなくなるんだが、曲が始まるともううるさくてたまらん。
 よっぽど番台のおばちゃんに「なんでこんなにデカイ音でかけるのか」と言おうかと思ったが、初めて来た一見客にいきなり言われても、ここはこれでずっとやってんねやろうしなぁ・・・。

 とにかく、このラジオさえなければ星付き確実なんだが。常連さんがこれを読んでたら、ぜひおばちゃんにひとこと言ってあげてほしい。「音がでかすぎる」って。
 それでも、雰囲気の渋さのあまり1時間近く滞在した。 (04.4.27)

  
 (左)小窓も渋い  (右)見えにくいが、2階部分にも窓の横などに装飾がある
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