チープに極楽。生きててよかった!
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| 山の湯 (彦根市) 天神湯 (彦根市) いなり湯 (長浜市) 清水湯 ★(甲賀市) |
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山の湯
不思議な銭湯だ。 彦根駅から南西へ歩いて10分あまり。銀座街のすぐ北側の裏路地に入ると、ふっとエアポケットのような小空間が現れる。細い水路の脇に立つ、どっしりとした入母屋造りの銭湯。向かいには数段上がって小さな祠。 狭い路地がこの場所だけふくらんで、余裕のあるスペースを生み出している。鄙びた温泉旅館のような風情と貫禄だ。 湯屋本体と棟続きの建物。経営者の住居か暖簾をくぐると狭い下足室。下駄箱の鍵は半数以上が失われているが、それより脱衣場への戸が開けっ放しで、あのぅ・・・女湯が見えまんがな! 脱衣場へ上がると、木の番台も低い。開放的っちゅーかなんちゅーか。滋賀県の銭湯料金は355円という謎の中途半端設定だが、番台のおばちゃんは350円でいいと言う。 この番台、格子状の装飾が施されていてなかなかいい感じ。 脱衣場は高々とした格天井で、田舎銭湯としては余裕のスペース。浴室前の流し上部の欄間にはささやかな透かし彫りもある。 が、なにより目をひくのは、浴室との境にあるガラス張りの中庭。これは珍しい。池があり、ちゃんと水が張られて金魚が泳いでいる。 浴室へ。けっこう広いな・・・ん? な、なんだこりゃぁ〜? これは変わったレイアウトですなぁ。 銭湯の主浴槽というものはたいてい中央部または最奥部にデーンと鎮座しているものだが、ここはなんと、入口脇のすみっこに深浅2槽が並んでいる。なんでそんなトコに・・・あっそうか、脱衣場との境にある中庭に面して作られているわけか。 形も不規則だ。深いほうは扇形、浅いほうカマボコ断面型でジェットつき。ともに湯舟のへりのタイルが新しく張り替えられている。 で、浴室中央には何があるかというと、と、と、なんだこりゃぁ〜、パート2。 小さくて浅い浴槽がポツーンとある。湯はぬるい。そしてこの形、うーん、ゆがんだクリ型とでも言おうか。これまでの人生においてほとんど見た記憶のない不思議な形だ。横1.5メートル、縦1メートルくらい。さらに、クリの先端部分には細かいタイル張りの直径25cm高さ50cmほどの低い円柱がある。まったく用途不明。桶でも置けってか? 最初はかかり湯のための湯鉢かとも思ったが、じっくり見るにつけ、この浅さぬるさ・・・こりゃ子ども風呂だわ。 主浴槽からずいぶん離れて、真ん中にポツーンと子ども風呂。ま、真ん中にあればどこからでも子どもの動きを見ておくことができるわけだが。 まだあるぞ。一番奥の片隅に扇形の浴槽、なんだこりゃぁ〜パート3! ここにはまっ茶色のお湯が張られている。有馬の金泉並みに濃く、透明度1cmくらい。 入ってみると、鉄サビのにおい。鉄分が多量に含まれているようだ。 この浴槽の扇の要の部分には、厚いガラスで隔てられた水槽があり、中で巨大な和金3匹と鯉1匹が泳いでいる。 で、このお湯、ひじょーにぬくもるわい。 浴室が広々している割に、浴槽が対角隅に配置され、中央には小さな変形クリ風呂があるだけなので、余白スペースが妙に広く感じられる。不思議な空間だ。 上がって、番台のおばちゃんに「あの茶色のお湯は何ですか」と聞いてみた。 「5種類の薬を混ぜてある」 「漢方薬ですか?」 「いや漢方薬じゃぁない」 「温泉の素みたいなもん?」 「ん〜まあそんなもんかな。中身は秘密」 この情報公開時代、素っ裸の客を濃茶色の液体に入らせておいて、中身は秘密ときた。 ロマンである。この秘密は永遠に明かされてはならないだろう。 (04.6.12) (Buttamanさんから「駐車場あり」との情報いただきました。感謝です) ![]() 夜の帳が下りるとさらにいい雰囲気 |
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天神湯
国宝・彦根城の西、琵琶湖の近く。彦根駅から歩いたら20分はかかるだろう。前に駐車場と駐輪場あり。 こじんまりした伝統的な建物だが、内部は意外にもフロント式に改装され、小さな飲食コーナーも設けられている。 そのぶん脱衣所はやや狭め。ゆるく演歌が流れ、漢数字が書かれた古い木のロッカーが残っている。 浴室は全面改装済でピカピカ清潔。広くはないがお客は10人くらいいて、けっこう回転している。 湯舟は壁沿いに深、浅(ジェット2連)、うたせ、別料金サウナ、水風呂と揃い、立ちシャワーもあり。いろいろ楽しめるが、浴槽はどれもかなりコンパクト。僕の好みとしては、うたせより広い深風呂がほしいところ。 でもお湯は水質のよさを感じさせる、気持ちのいい湯だ。 カランも壁沿いと島カランでたっぷり配置されている。だが、こじんまりした空間に盛りだくさんなため、銭湯の醍醐味であるヒロビロ感が失われてチト窮屈かも。 でも、木のロッカーなど古いものの良さも大事に残しながら、設備を充実させようとの経営努力はすばらしい。客数の多さがそれを証明している。 (05.7.2) ![]() |
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いなり湯
長浜駅から北東に1.5kmくらい。古い街道沿いにデーンと現れる、白と緑に塗られた古い板張りの2階建て洋館。うーむ、オーラを感じるのぉ。こういう外観の銭湯はきわめて珍しい。 周囲には小さいのに駐車場がたくさん用意され、しかもけっこう車でお客が来ている様子(金曜日の夜7時頃)。 写真が暗くてスマヌ期待に胸をはずませて暖簾をくぐると、ギョッ、自動ドア! 中に入ると真新しいフロントにおばちゃんが座り、テレビ見ている。ありゃ、もしかして全面改装か? 予想通り、脱衣所も改装されて古さゼロ。しかもフロントと増設スチームサウナにスペースを提供したため、かなり狭くて閉塞感。くつろげませんなあ・・・。 浴室へ。広さはこじんまりと昔のままだが、ここも全面改装ピッカピカ。 しかも浴槽設備は目一杯、これでもかと詰め込まれている。奥から、入浴剤風呂(漢方)、深浅の主浴槽(気泡あり)、ジェット2連槽、電気と4槽が並んでいるが、狭い空間に詰め込んだものだからどれも小さく、入浴剤風呂・電気風呂と主浴槽の深いほうは一人サイズだ。こんなに小さな主浴槽深風呂は初めて見たよ。 しかも湯温が・・・主浴槽と入浴剤は41度、電気とジェットは40度に設定されている。うむむ〜、俺的にはこれじゃ子ども風呂だ。 さらにスチームサウナ、これが4人サイズでいちばん広く、スノコも気持ちよくてなかなかグッド。水風呂もあり。 と俺としてはなにかと残念だったが、広い駐車場とテンコ盛り設備のおかげかお客はずいぶん多かった。経営努力の賜物なんだろう。 でも昔の味わいをなくして設備で勝負するとなると、近くにもっと大きな設備系銭湯が進出したらお客はそっちに行ってしまうような気がするんだが。 難しいねぇ。でも外観をそのまま残したのには拍手。 (04.12.24) |
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清水湯★
ローカル線・近江鉄道の水口石橋駅から東へ徒歩数分。旧東海道の風情ある街並みの中に溶け込んでいる、昔ながらの小さな銭湯だ。 暖簾をくぐって戸を開けるとすぐ土間に番台。ばあさんに355円という微妙な料金を支払ってから靴を脱ぐ。 狭い脱衣場にはなんともいえぬ「ほっこり感」が充満している。天井だけ新しく水色に塗り替えられているが、鍵のない木のロッカーや使い込まれた板の間はまさしく、おばあちゃんの家状態。 浴室の戸も小さく、少しかがんで入る。 ![]() (左)玄関と下駄箱周辺 (右)木のロッカー、木の長椅子 超こじんまりの浴室には、タイル張りの湯船がポンと1つのみ。 しかし全体的に清潔感が漂い、なんとも実に居心地がいい。客は僕一人。 お湯ははじめ43度くらいでちょうどよかったが、体を洗っているうちにどんどん沸いてどんどん熱くなってくる。そこで水栓をドバーっと開けてうめる。僕だけだから好き放題に湯温を調節するうち、お湯はじゃんじゃかあふれて掛け流し状態となる。そこへザブンと浸かると、さらに湯船のヘリからザアアーーーっと。 ひゅい〜〜〜、極楽じゃわ〜〜。 田舎のレトロ系にありがちなさびれた感じはなく、古いなりに小奇麗に管理されている。 またこういうところは顔見知りの地元老人客ばかりということも多いが、このときは途中から若い層(といっても40〜50代)が4人ほどバラバラと入ってきた。互いに知ったふうでもなかったから、新しい客がついているような印象を受けた。 確かにここならリピーターになるな。 どうということのない田舎銭湯だが、とても気に入った。こんなお風呂が近所にあったらなあ。 (03.12.26) |
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