チープに極楽。生きててよかった!
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| 養老湯 (徳島県鳴門市) | |||
養老湯
どこにも屋号が書いてないが、電話帳には養老湯とあるから、そうなのだろう。 JR鳴門駅から南東へ徒歩数分。小さな漁船がいっぱい係留された撫養川に出ると、対岸に白っぽい煙突が見える。文明橋を渡り、最初の信号の次の路地を左(北)に折れて2筋目を右へ。すぐ近くに醤油屋か何かの煙突もあってちょっとまぎらわしい。 素朴な民家風の建物だが、水色に塗られた玄関周りがかわいらしい。暖簾は片側にだけかかっている。くぐると正面に熱帯魚の水槽が2つ。濃厚に藻類が繁茂している。そして木の下駄箱、鍵受けはあれど鍵はなし。 ![]() (左)水槽はこの下にもう1つ (右)靴泥棒なんていやしない、ていうか常連しか来ないだろ 年季入りまくりの木のあがりがまちに上がって靴を入れ、木の戸を開けると、激しいタイムスリップ空間が当然のごとくに現れる。 番台には90に手が届こうかという婆さん。こじんまりとした脱衣場に溶け込むように鎮座する黒ずんだ木のロッカー、体重計には貫目表示。聞いたこともない力士の名前が並んだ番付表がしっくい壁に貼られている。 なんか、すげー。天井だけは真新しい板に張り替えられている。 婆さんに300円を出すと、黙って70円のつり銭をくれた。230円とは安いなあ。 ![]() (左)使い込まれた木のロッカーには漢数字 (右)番台周辺 浴室へ。期待通り、石畳の床。まあ当然でしょう。石と石のスキマには1cm各の細かい群青タイルが詰め込まれているのが珍しい。 湯船は仕切り側に深浅の主浴槽と、それに一部つながる形で隅にぬるめのサブ浴槽。奥にもう1つ小浴槽があるが、これは湯が張られていなかった。 浴槽のへりは天然石で、外側の段も同じ。いいねえ〜。ええぞお〜。 トプ〜ンと浸かる。ちょうどいい湯かげんだ。客は他にだあれもおらず、静寂そのもの。石の感触をじっくり楽しむ。 こういういにしえ度の高い田舎銭湯はえてして天井のペンキが剥げまくってたりするが、ここは壁上部から天井にかけて、神戸・大阪でよく見る新しいパネルで改装されている。ほう、まだまだ続ける気があるようだな。なんかホッとするよ。 ここで特筆すべきは、仕切り壁の上部に繁茂する観葉つる植物。湯気抜きからの光とお湯の熱でけっこう繁っており、プチ・ジャングル風呂のような感じになっている。玄関の熱帯魚といい、生命力に満ちた自然派銭湯だ。 ひなびた小銭湯にしては脱衣所で牛乳などのドリンク販売もある。うれしいねぇ。 (03.12.13) |
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