チープに極楽。生きててよかった!
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正面湯(湯田川温泉)★
山形県は温泉が豊富にありすぎるせいか、一般銭湯はほぼ絶滅状態らしい。仕方がないので温泉へ。どう、この順番。 焦げるような猛暑の鶴岡駅からバスで30分、湯田川温泉は町外れの山すそに湧く、こぢんまりとした温泉街だ。 バス停のすぐ手前にこの共同湯がある。この地方に多い、ピカピカ黒瓦を乗せた堂々たる伝統建築にホレボレしちゃう。 うちの近所にも1軒ほしい外来者は近くの商店で入浴料を支払い、鍵を開けてもらうシステム。近所の人は、若いにいちゃんが上半身裸で自転車こいで入りに来るような地元密着温泉だ。 中に入ると狭い脱衣場があり、服や荷物はタナの籠に入れとくだけ。 すぐ前の浴室は、中央に飾り気のない5〜6人サイズの四角いタイル張りの湯船があり、横っちょにカランが3つほどあるのみのコンパクトサイズだ。 タイル等は新しくて、レトロな風情はない。でも湯船のへりからはお湯がかなりの勢いで溢れ出ている豊饒の光景。たまらん。 さっそくかかり湯をして湯に浸かる。 む。むむ。むむむ。むむむむむむむ・・・。こここここれは・・・! 無色透明無味無臭、そして適温。何のクセもないフツーといえばフツーのお湯だけど、このお湯の新鮮さ、なめらかさたるやもうアンタ、ただごとやない。ナトリウム・カルシウム-硫酸塩温泉ちゅーことだが、なんとなく四国の道後温泉にも似た感じ。 まったりーのさっぱりーのしっとりーのセニョールセニョリータ。これ、とんでもない名湯でっせ。うはははは! 壁の表示によると、世に源泉掛け流し温泉数あれど、ここはその新湯注入率すなわち新鮮さにおいて他を圧倒するピチピチ温泉やっちゅー話。 石でできた湯口からは常にドーっと源泉が注ぎ込まれている。それを首筋から肩で受けて・・・むは、むは、むはへほはへほおお〜! 真夏の昼間、4人ほどの他客もゆっくりと湯を味わっている。俺も浸かったり、休んだり、水をかぶったり、また浸かったり・・・を繰り返した。 もったいなくてなかなか上がれない。 ただでさえ猛暑の日だったのに、長湯したおかげで汗がひかず、拭いても拭いてもTシャツを着れやしない。 上半身ハダカのまま外へ出て、道路の向かいにある足湯のほとりでしばらく体を冷ました。 恐ろしいほどの極上温泉、ここにあり。(2010.8.8) |
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