| メ シ つ き 文 化 遺 産 | ||
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| 北海道の渋~い大衆食堂 | ||
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食堂 浜新
昼飯はいつも混み合う12時台を避けて行く。この日も昼下がりののんびりタイム、札幌のビル街で渋い食堂へたどりついた。 暖簾をくぐるとL字カウンターに先客が一人、テーブル席はない。そのかわり小上がりに4卓ほどある。ものが多くてやや狭苦しく感じる店内だ。 カウンター内に白髪のおやじさんとおかみさんがいる。 ![]() (左)白いカウンター (右)自宅の居間みたいにくつろげそうな小上がり。漫画雑誌大量 茶ばんだメニュー短冊メニューは手書きで豪快だ。ラーメン味噌650円、塩600円、醤油600円に始まり、丼物や洋食ライスものはほぼ600~700円台、定食ものはオムレツ定食600円~天ぷら定食1200円。 中間ぐらいをとって、ひさびさにハンバーグ定食780円、めし少な目で頼んだ。 おやじさんは職人気質で、黙々と作る。どうも北海道ではこの手の黙々系のおやじさんを多く目にする。北海道的ということなのか。 そしてやってきましたハンバーグ定食、ハンバーグでかい。手ごね感に満ち溢れた肉の塊、うまいよおやじさん! 横にハムエッグもついてるし。 さらに、もやしナムルときゅうり漬物つき。味噌汁は豆腐。 一気に食うのが惜しくて、じっくり味わって食った。 ああ満足・・・そして食い終わるころに、なんとメロンが! まじですか!「こ、これはハンバーグ定食にいつもついてくるんですか!?」 「いや、今日だけだよ」 「もしかしてこれが夕張メロンといふやつですか!」 「そう」 幼き頃、高熱が4日も続いて死にそうにならなければ食えなかったやつが、いま俺の目の前に……甘い……おいちーよ天国のオカーチャン! 俺が「神戸から来た」と言うと、おかみさんは大阪上六の出身だと教えてくれた。おやじさんは北海道出身たが、梅田や難波で修行したという。そうか二人は大阪ラプソディーの仲だったのか。 非常に良い店だった。他のメニューも試してみたい。札幌に来たらまた来よう。 (2016年8月) |
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う月食堂
市電資生館小学校電停、または西8丁目電停から徒歩4分程度。 狸小路をブラブラ、西へ行くほどさびれてくる。そのアーケードが尽きるところ、商店街出入口の角地に、全然目立たない小さな食堂あり。 年季の入った建物の外には必要以上に伸びた植木が無造作に繁茂して、ミステリアスな雰囲気を無意味に醸し出している。 ![]() (左)商店街入口の食堂だが植木屋にも見える (右)「ようこそ札幌へ」と旅人を意識 入ると、別店舗に半分貸したんかな? ミョーに細長い店内にテーブル5つほど。 奥に楕円柱の珍しいガラスケースがあるが、什器類で占められていて、おかずは入っていない。 「いらっしゃいませ」も基本なしのようす。商売気はほとんど感じられない。 先客は馴染み客らしき親父二人。別々の席だが、入口付近にある大きなテレビモニターでオリンピックを見て、それぞれ独り言で盛り上がっている。 注文はいちいち立って奥へ行って何か言っているようす。 ![]() (左)狭くて暗め、ミョーな安らぎ (右)楕円形ガラスケース メニューはガッツリ系が多い。丼物・麺類・洋食・定食と一揃い、すべて標準的な大衆食堂価格。 一品ものは少ないが、その中から冷奴200円とホーレンソウおひたし250円そしてビール。次いでホッケ定食750円のおかずだけ頼み(450円)、酒に切り替える。 北海道ではホッケがサバの地位にあるホッケはアブラのりのりでうまし。 飛行機に乗って札幌まで来て、街角の地味な食堂で干したホッケで飲む酒のわびしくもやがておかしき人生よ。(2016年8月) 「昭和十年創業」の老舗だが格式は庶民レベル |
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ゆりや食堂
地下鉄東西線「西18丁目」2番出口を出て徒歩1分ほど。 たくみ食堂の隣に、北海道の開拓時代を感じさせるようなこげ茶色の板張りの木造平屋があって、のれんが風に揺れている。 中に入ると、どことなく山小屋っぽい部屋にテーブル6つくらい。 中央に陣取るストーブとその排煙管が北国を感じさせる。隅にマンガも置いてある。 ![]() (左)寒いほうが似合いそう (右)北海道の風 メニューは麺類ほぼ400~500円台、丼物やカレー・オム等もほぼ400~500円台、一番高いカツカレーでも650円。安いな! ユニークなのは「サイドメニュー」で、ただでも安い丼物やカレー等全般に「小」があること。さらに目玉焼き70円、もち80円、ラーメンスープ150円、目玉小ライス170円などもある。 それらを組み合わせるのも楽しいが、俺は好物のカレーラーメン560円を発見。淡々としたおやじさんが注文を聞きに来たのでそれを注文した。 が、考えたら昨夜もカレーだった……それに札幌名物って味噌ラーメンよね。まーええか。 やがて運ばれてきたカレーラーメンは、中華そばの上にそのままカレーがかかっている。こんなん初めて見た。 ほーお・・・まぜる前に中華そば部分の汁をすくって飲んだら、めっちゃウマイやん。あっさりしてるのにコクがある。 カレーを混ぜたら当然ながらカレーの味になった。中華そばをそのまま食いたかった気もする。 麺のソフトな縮れっぷりが、名古屋の山田屋のカレー中華を思い起こさせる。 中途半端な時間のため、はじめ貸し切りだったが、あとからぽつぽつ二人ほど来た。 ぜひ再訪して、ラーメン460円+小チキンライス230円+目玉焼き70円=合計760円、あたりをいってみたい。(2016年8月) |
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てまり
小樽駅から国道を南へ5分ほど歩き、JR線路をくぐるところで右折したら川沿いの道となる。 先のほうに妙見市場という、川にフタして建っているディープな市場が見えてくるが、その手前に美容院など3軒ほどの商店が並ぶ古びた建物があり、うち1軒がこの食堂だ。 赤い暖簾の奥にもう1枚、丈の長いアジサイ柄の暖簾がかかっている。 小樽駅から運河方面には観光客が溢れているが、このへんは観光客など絶対に来そうにないエリアだ。 妙見市場、空き店舗が多い昼過ぎには閉まってしまう、テーブル三つだけの小さな店。カラフルな服を着た陽気なおばちゃんが一人でやっている。 建物自体は相当な年季を感じさせるが、店内はさほど古びてはおらず清潔だ。 奥のテーブルに家族連れ、真ん中におっちゃん一人客がいるが、まだ12:40ごろなのに終わりかけのような気配が漂っている。 ![]() (左)カウンター上におかずケース (右)暖簾の内側 「もうおかずがなくなっちゃった、麺類くらいなら」 とおっしゃるので、とりあえず表に書かれていて気になった「とりめん」500円なるものを注文。 よく見たらカウンター上におかずケースがあり、小ぶりな塩ホッケ100円とオムレツ150円があるではないか。それとめし小150円、味噌汁100円ももらう。 キュウリの漬物がついてきた。ホッケぷりぷりでうまし。 そして、おかみさんが作ってくれた「とりめん」も来たぞ。麺はそうめんで、たっぷりあり、鶏肉がうもれている。麩や蒲鉾も入っている。和風だしが効いていてウマイ! ![]() (左)しめて500円 (右)とりめん500円 安くておいしく食べられる地元密着食堂。 店のユルい感じが、どこか那覇の農連市場あたりの食堂を思わせる。腹はパンパンだが、胸はキュンとなった。(2016年8月) |
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津軽屋食堂 ★
函館駅のほど近くに1軒の古ぼけた外観の食堂あり。くすんだ色の短い暖簾が経年劣化でさらにかすみ、風にはためいて読めやしない。 しかしこういう食堂ほど侮れない。隣の資本系の店はハデに宣伝しちゃー撤退して別の店に…と入れ替わっているようだが、それを尻目に泰然と構えて時を重ねている。 左を選ぶのが食堂道の行者中に入ると、テーブル4つ、カウンター8席ほど。店のおばちゃんが2人か3人いる。 入って左手におかずケースがあり、焼魚や煮魚その他お惣菜類が並んでいる。 が関西と違って客が勝手に取るのではなく、ガラスは店側からしか開かない。だから、ほしいのを言って取ってもらう。 例によって中途半端な時間に来たので、いかさしなど生ものは売り切れ。 ![]() (左)淡々とした店内 (右)素晴らしきおかずケース 厨房との仕切り上部に張られた黄色い紙に、一般的な食堂メニューが書かれている。うどん・そば類300~550円、丼物400~600円台、カレーライス470円など安いやんか。 でもやっぱここは、おかずケースからほしいね。なんせ、めし小が100円、味噌汁70円やぞ! 見ろよ焼ニシン370円、こいつの丸々と太りっぷりときたら。もらわずにはおれん。おっ、しかも子持ちだ。これは北海道ならではやな~。 ソイっちゅー魚も知らんけど、これの煮付400円もいったれ。めしと汁つけてもらお。汁は三平汁150円もある。せっかくやしそれいこか。 野菜もんも欲しいな、ささぎの炒め煮170円もらお。 ![]() (左)ニシン370円まっるまる! (右)ソイ煮400円と仲間たち く~、ニシンだけで腹いっぱい。ほんでソイもよう肥えてて肉多し。 三平汁は澄ましで何の魚のアラかわからんけどええ出汁でてて、身がけっこうついている。ホロッととれよるで。 みな安くてうまい。ほんでもう、とうぶん魚いらん!(2016年8月) |
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マル米食堂 ★(閉店)
函館駅から徒歩1分。観光客だらけの朝市のすぐ近くにもかかわらず、観光色皆無の俺好みな食堂に感激だ。表にメニューがズラーッと出されているのも好ましい。 ![]() (左)メニュー表 (右)夜7時半近くに入った 狭い店で、カウンター席とテーブル3つ、奥の小上がりに2人用机3つある。カウンター席のしょうゆなどを置くところが掘り込まれていてユニークだ。 無口で淡々と作るおやじさんと、おかみさんでやっておられる。70歳くらいか。夜7時すぎ、他に客はいなかった。 ![]() (左)奥の小上がり (右)醬油などを収納するカウンターの掘り込み メニューは一般的な麺類丼物洋食のほか、黒板に定食メニューと一品ものが若干書かれている。 印度カレーライスが気になりつつも、風呂上がりでビール飲みたいので、いかさし定食1100円のイカ刺しだけと、ホタテフライ定食700円のおかずだけ、それとビール中瓶450円を注文。 イカ刺しは3段になっててたっぷりで感激だ。言うまでもなくうまい。 ![]() (左)その日のメニューあり (右)イカ刺し定食のイカ刺しのみ、ピッカピカ! ホタテフライは茶色くて、初めて見る形式だ。ホタテの香りとうまみが閉じ込められてて、鼻に近づけると香しく、非常によい。 どうにも我慢できず、酒燗300円を注文ついでに塩ラーメン500円も。 ![]() (左)ホタテフライ定食のおかずだけ (右)これはウマイ! 塩ラーメン500円、スープめっちゃうまい塩ラーメンのスープあっさり、たまらんうまさ。極上やね。これだけで酒のアテになる。 壁メニューに「スープうどん」というのがあるが、これはラーメンスープにうどんを入れたものだそうだ。 おやじさんによると、昔この近所にたくさんあった会社の人らが、中華麺がなくなってからも「うどんでいい」とほしがったことからできたメニューとのこと。 それ、わかる。俺なんか、うどんがなくなったってスープだけでもええわ。 帰るころに「めっちゃうまかったです」と言うと、淡々としていたおやじさんが喜んで、いろいろ話してくれた。 20時までとのことだったが、20時すぎても客が一人来て、文句も言わずに注文を受けておられた。 結果的に、イカ・ホタテ・塩ラーメンと函館3大名物をこの古びた食堂で堪能した。 観光朝市のすぐ近くにあって、値段と内容が不釣り合いに素晴らしい店。近くにあれば毎日通いたい。次回も必ず来よう。(2016年8月) |
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三勝
室蘭駅から徒歩2分。昔は栄えたんだろうけど今は寂しき旧中心街に、いかにも老舗っぽい店構え。 本当は日曜日定休だが八幡神社の祭りのために開いているようだ。ラッキー。 渋い看板大衆食堂というより、とんかつ屋さん。でもカレーや丼物や鍋焼きうどんもあるからいちおう入れとこ。 中に入ると、L字カウンターとテーブル三つ。店主のおじさんと女性従業員二人。長年やってきて、ええ感じに落ち着いた店内風景だ。 お昼時ということもあり、次々に客が来て満席になった。はじめは手前のテーブルあたりに座ろうとしたが、どんどん移動してカウンターの一番奥になった。 メニューはかなり絞りこまれて料理12品。メインと思われるとんかつ定食は1050円と専門店的お値段だ。かつ丼、親子丼などは800円、そして天丼ではなくエビフライ丼も800円、沢庵と味噌汁つき。 いちばん安いのはカレーライス550円、そして鍋焼きうどん650円。うどんは鍋焼きしかない。 カツも食いたしカレーも捨てがたし、ということでカツカレー800円にした。 おやじさんは熟練の身のこなしでてきぱきと作り、さほど待たされない。 ![]() (左)カウンター席のいちばん奥から (右)カツカレー800円 ビール中瓶450円を頼むとスナック豆がついてきた。 カツカレーのカツはさほど大きくないが、油っぽくなく食べやすい。カレーは黄色い日本カレーで、具が溶け込んで懐かしい味わい。これは誰が食ってもうまいよなぁ。福神漬けとラッキョ両方ついてきた。 安定の三勝、という感じの地元の人気店だ。(2016年8月) |
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西谷食堂
岩見沢駅を出たら正面に看板があった。 テーブル4つと小上がり2卓、チープな食堂風情がなかなかよいねー。 ![]() (左)駅を出たら見える (右)ザ・食堂 メニューはかなり多いが、暖簾に「きそば」とあった通り、メインはそば類ざっと30種類近い。でもカレーライス600円や丼物もある。 「開花丼」650円とは何だろう。これにしよ。 おばちゃん二人いるが、奥の厨房から注文を聞きに出てこないので、そっちに向かって大きな声で注文した。 ![]() (左)開花丼650円、赤だし付 (右)そばメインだが看板では丼物推し 開花丼は豚肉とじ丼だった。タレうまし。うんま、うんまと心の中でつぶやきながら一気に食った。クオリティの高い優良食堂だ。(2016年8月) |
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おふくろ食堂 ★
旭川駅前は大々的に再開発されて、広々駅前広場にイオンモール隣接、なんだかニュータウンみたいに大味な景観になっている。 そのイオン向かいに、高度成長真っ盛りの昭和40年代にできた「駅前ビル」という名の駅前ビルが建っている。 このビルができる前は平屋だての普通の商店街だったらしい。ようはその店を全部このビルの1階に収容し、上を事務所やマンションにしたと。 それで、このビル1階には当時ここへ収容されたままの古いお店が並んでいて、旭川駅前随一の味わい深いビル内商店街となっている。 おふくろ食堂はその中の1軒だ。 ![]() (左)旭川の誇り、駅前ビル (右)こんな通路商店街が3本か4本ある この日は朝飯を食いに10時半ごろ入店した。 カウンターと小上がり2席の狭い店。 だが、80近いおふくろが4人もいる。茶髪でパステルシマシマのボス的おふくろ、曲がった腰でひたすらネギなどを刻んでいるおふくろ、せっせと皿を洗っているおふくろ、一人座ってテレビ見て休憩してるおふくろ。 さすがおふくろ食堂だけあって、おふくろの巣窟、いや殿堂だ。どのおふくろも個性的だが、一様にあまり愛想はない。旭川の土地柄なのかもしれない。 調理場と客席を仕切る垂れ壁にメニュー表がある。 麺類・丼物ほぼ500~600円台、カレーライスやチャーハンもそんなもん。定食は玉子焼き定食450円と安いが、その隣の焼肉定食・かつ定食はいきなり900円だ。 でもメニュー表よりも、圧倒的に魅力的なのはカウンター上に並んだお惣菜たちだ。 ![]() (左)壮観! (右)どれもうまそう 全部で9種類ある。どれもだいたい150円だとおっしゃる。ホッケだけやや高い。 そのホッケと、迷った末に4品をチョイス。ほんまは全部食べたかった。そして、めしと味噌汁100円。 ![]() (左)ホッケ様 (右)豊かなる朝食 そのとき突然電話がかかって来た。さっきから一人休憩しているおふくろが出る。どうやら常連客がおかずの種類をすべてきいている様子。面倒だろうに、それに律儀にすべて答えるおふくろ。 後からカツが揚がってそれも非常にうまそうだった。 もちろんビールや酒もある。夜にこのお惣菜群で飲みたいと思って聞くと、残念ながらお惣菜群は昼過ぎにはだいたい無くなるらしい。 ともかく旭川に来て、この土地のにおいに触れたければまずここだろう。なんせ旭川のおふくろ4人いっぺんに会える。(2016年8月) |
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日の出食堂
旭川四条駅から東へ数分。幹線道路でもないのにだだっ広い道沿いに、突如として開拓時代の名残を感じさせる新日の出市場が現れる。青いトタン屋根が印象的だ。 道路沿いの店舗はすべてシャッターを下ろしているが、その北端で1軒の食堂が営業している。 市場の内側を覗いてみると、この食堂以外はすべて空き家で、廃墟一歩手前であることがわかる。でもこの食堂にはいちおう市場内の通路からも入れるようになっている。 ![]() (左)いちばん左の端っこ (右)日の出食堂を正面から 市場内の出入り口暖簾をくぐると、店内はオープンキッチンに面したカウンター8席くらいと、セパレートに仕切られたテーブル席が二つ。きれいに整えられており、廃墟一歩手前的な市場の一角にいることを忘れさせられる。 お昼時だけあって、なかなかの賑わいだ。 カウンター内では中年女性と高齢女性とがテキパキと働いているが、よく見たら厨房の隅に店主とおぼしきおじいさんが椅子にじっと座っている。すでに引退したけど、ボケ防止に店に出ている感じ。ときどきゆっくりとテーブルを拭いたりしている。 メニューはけっこう絞り込まれていて、丼物3種480~700円、カレー3種500~750円、洋食ライス3種500~550円、ラーメン7種400~750円、そして日替りの定食550円、など。 この日の定食は、焼魚+牛たたき+揚げ出し豆腐+めし+味噌汁+漬物、と十分な内容だ。 旭川名物の正油ラーメン500円いっとこ。うむ~、うまい! ほかで食ってないけど、これがきっと正調旭川ラーメンなんやろな~、と感じさせる王道的な充実の味わいだ。 ![]() (左)満席に近い (右)醤油ではなく正油ラーメン500円 死んだような市場の片隅であるにもかかわらず、次から次へと常連客が来て、滞りなく料理が供される。この店だけはバリバリ現役だ。 客はみなこの店のよさを知っている感じで、見ていてそれがわかる。こういうのが名店よね。(2016年8月) |
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味富食堂
釧路駅から徒歩6~7分。 隣に蔵を改造したような「なつかし館」という、イカニモだけど何の店かわからん真新しい店がある。でも隣の味富食堂こそ本物の懐かしさに満ちている。 右側が味富食堂中はカウンター8席とテーブル一つ。人の良さげなおやじさんとおかみさんがやっている。 15時までの営業で、夜はやってないとのこと。 ![]() (左)L字型カウンター席 (右)オカモチの下に漬物のような皿あり メニューは多彩だ。ラーメン8種類、丼物、洋食系、定食など、ほぼ600~800円台。そば・うどん類は550~620円。ほかに幕の内弁当が600円700円900円の3段階。 釧路名物カツスパがあるぞ、820円。有名店「レストラン泉屋」は税込961円だからこっちがオトクだね。 しかも泉屋では「スパカツ」だがこっちは「カツスパ」だ。わざと違えたのか間違えたのかはこのさいあえて聞かないでおこう。 とりあえず注文。 やがて、鉄板上でブチブチと熱された状態でカツスパ様がやってきた。ミートソースが沸騰して飛び散る勢いのアッツアツだ。 スパはツルツルで、たっぷり入っている。部分的に焦げたようになっているのがよい。カツもうまいし、ミートソースもミンチ多くてうまい。いやー、こりゃ満足できる。 アッチッチのカツスパそれにしてもすごいボリューム。ラーメンなら2玉分くらいありそう。しばらくスパいらん。 北海道名物ザンギ定食もボリュームたっぷりだ。(2016年8月) |
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かめや食堂 ★
釧路の繁華街、栄町の北側に、白山湯という銭湯があるようだ。そこがやってるかどうか確かめに行ったら、白山湯は残念ながら営業をやめていた。 が、その隣にシッブシブの食堂が暖簾を揺らせているではないか。 11時過ぎ、少し戸が開いている。 ドッキーン!中へ入るとL字カウンターのみ8席くらい。かなり年季が入っているが、きれいに整えられている。 中にやや強面のおやじさんがいて、いらっしゃいの言葉もなく、覇気のない表情でこちらをじっと見ている。かなりクセのありそうなおやじさんだ。 カウンターの真ん中あたりの席につくと、おやじさんは「水とお茶とどっちがいい」と妙に静かに聞くので、お茶を所望した。すると冷たい麦茶が出てきた。 ![]() (左)愛想一切なしのおやじさん (右)よく磨かれたカウンター席 メニューはシンプルだ。うどん・そば類450~600円、ラーメン500円、丼物500~700円、カレーライスやオムライス類600~700円、そしてトンカツライスと焼肉ライスが1000円と突出している。ビール500円、酒一級350円。 おやじさんの雰囲気からして、もしかしたらこれは本格派の店かもしれん。 ブタ丼700円を注文。おやじさんは相変わらずテンション低く、ゆっくりと作るが、動きに無駄がなく丁寧だ。 作りながらポツポツと台風のことから会話が始まった。この店は43年やっているそうだ。 よく見ると、レンジまわりをはじめ、そこらじゅうがピッカピカだ。古い店なのに油汚れがまったくなく、すべて新品かと思うほど裏側まで光り輝いている。 あまりに驚いたので「ピッカピカですやん!」と言うと、おやじさんは「レンジなどは取り替えたことない」とおっしゃる。 鬼かおやじさん、掃除の鬼か! これはただ者ではないぞ…やがてやって来た豚丼を一目見て、ほれぼれした。じっくりとタレを含んだ豚肉たっぷり、関西では経験のない味わい。じつにうまいやないの。 ついてくる味噌汁は貝類だしの風味がする。 ブタ丼700円うーむ、やはりおやじさんはただ者ではなかったか。 あとからポツポツ来る常連客おやじたちも、黙って席につき、おやじさんが麦茶を出すタイミングで静かに注文している。 隣のおやじが頼んだトンカツライス1000円のトンカツはじつにゴツくてうまそうだった。 いつか再訪して、他のメニューもぜひ試してみたい。 ついでにおやじさんに聞いたところによると、隣の白山湯は3年前に廃業したらしい。 「昔は駅から幣舞橋へ行くまでの間に5軒の銭湯があったけど全部やめてしまった」そうだ。(2016年8月) |
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