チープに極楽。生きててよかった!
| 九州の名銭湯 【鹿児島県】 |
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| 竹迫温泉 (鹿児島市) 昭和湯 (薩摩川内市) 丸山温泉 ★(薩摩川内市) 弥次ヶ湯 ★(指宿市) 村の湯 ★(指宿市) 東郷温泉 (指宿市) 前田温泉 ★(姶良郡湧水町) 尾之間温泉 ★(熊毛郡屋久町) |
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竹迫温泉
鹿児島市内の銭湯はほとんどが温泉で、しかも設備などのレベルが高く、多くはビル銭になっている。その中でも珍しくここは瓦屋根に板壁と、昔ながらの味わいを残した温泉銭湯だ。 路面電車の「騎射場」停留所で下りて、北東へ3分ほど歩く。道路に面して間口が広く、前に6〜7台の駐車スペースがある。 なんとも素敵な外観暖簾はなく、男湯と書かれた戸を開けて入る。いきなりタタキに番台があり、バーサンがフネ漕いでいる。 目の前に広がる脱衣所は、外壁に合わせて青く塗られた木の柱に板張り天井などにイニシエ風情が感じられる。でも床はビニール製で、バス停みたいなプラスチックベンチ、ロッカーはアルミと、まあ素朴といえば素朴だが、くつろぎ感はいまいち。 浴室へ。おや、女風呂とは天井まで壁で完全に仕切られたセパレート浴室、これは珍しい。でも空間が広いので圧迫感はない。四角錘天井に四角い湯気抜きが開いている。 中央と横手に大きな湯舟が2つある。中央のはわりに新し目の湯舟で、気泡と電気に仕切られている。40〜41度とぬるめで、まずこれに浸かる。うほっ、やわらかい湯だな。 一方、横手にある大きな湯舟は心にキュンとくるようなレトロな逸品、茶色と白の小さな四角タイルが市松状に貼られている。いやー、これ、いいね! 片側に80cmくらいの石塔があり、そこから源泉がドバドバ投入されている。無色透明、さわると47度くらいありそう。湯はジェット2連の勢いで反対側からどんどん溢れ出る。湯舟の湯温は42〜43度かな。 その手前にはポリの水風呂があり、さらに無料の乾式サウナもある。これらを順ぐりに何度もまわる。これはメタメタぬくもるぞ。 常連おやじいわく、「ここは湯がいい、市内でこんなに源泉を垂れ流してるのはここだけちゃうか、遠くからも来るよ」(というようなことを鹿児島弁でおっしゃった) 舐めてみると、微妙に塩味。というか人間の体液に近いような、まったりと複雑な味がする。 カラン周りも問題なし。シャワーからも温泉が出る。 張り紙の説明書には「加水」と書いてあるが、レトロ槽のほうはほとんど源泉ママのような感じ。 みんなゆっくり入ってるなあ。椅子や桶はきちんと片付けて上がる人ばかり。俺も1時間ほど堪能した。 ただ、上がりは脱衣所の床がビニールなため、濡れた足裏がベタベタするのが残念。ヒソカに脱衣所の雰囲気を重視する当サイトでは、これで星付きを逸した。 建物やお湯・設備は俺にとって申し分ないだけに、惜しい! (05.12.6) |
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昭和湯
鹿児島の奥座敷とも言われる市比野は小さな町。その中心部の細い路地に、ひっそりと隠れるように昭和湯はある。 宿でもらった市比野温泉マップにも、なぜかここだけは掲載されていない。道行くばあさんに「昭和湯はどこですか」と尋ねると、「昭和湯・・・昔の昭和湯ですか?」と逆に聞き返される。そんな昔の温泉銭湯だ。 商店街からなら小緑酒店の角を曲がり、橋を渡って右手の細い路地を入る。 暖簾はかかっておらず、うっかりしていると通り過ぎてしまう。注意深く見ると「女湯」の表示が見つかるが、「男湯」はない。入口は2つあるけどな・・・と思っていると、オヤジ客が「女湯」から入っていく。ギョ! 躊躇しつつ、前を地元民オジサンが通ったので尋ねたら、「受付はそっちだから」との返事。 意を決して「女湯」の戸を開けると、横長でタタキの玄関スペースになっている。なーんだ、どっちから入っても同じだったのか。 そして確かに女湯側に小窓があり、住居部分の生活スペースとつながっている。声をかけるとオヤジさんが出てきた。100円を払う。 ![]() (左)「女湯」の表示。タイルが渋い (右)夜の光景 「女湯」を開けて入った玄関スペース今度こそ男湯の戸を開けると、狭い脱衣所。ロッカーはなくタナのみ。 裸になって浴室へ。狭い浴室に湯気がもうもうと立ち込めている。「昔の昭和湯」の言葉どおり、古びた空間だ。先客はさっき入っていったオヤジ一人。 細かい豆タイル張りの湯舟が奥に一つだけある。他にはカランなし、椅子なし、なんもなし。 かなりキテル感があるが、湯舟に源泉らしき湯がドバドバ投入され、へりからどんどん溢れているさまは、まさしく温泉だ。 お湯は無色透明無味無臭。かかり湯すると43〜44度と熱めだが・・・おおっ、これは相当なツルツル感! どっぷりと浸かると、この湯がタダモノではないことがすぐにわかる。湯の中で肌をさすればニュルニュル、しかも湯の鮮度がピチピチ。これは名湯だぞ。ドバドバの源泉をさわると、46度以上はある。 湯舟のヘリに座り込んで髪を洗い、体を洗い、ヒゲも剃る。そしてせっけんをいくら洗い流しても、肌のヌルヌルが消えない。 湯気もうもうで最初はわからなかったが、この浴室は男女隔壁が天井までつながった、完全セパレートタイプになっている。 お客は途中で2人来た。地元民の憩いの湯だ。 上がりは脱衣所で、地元オヤジ客と語らう。 「市比野の湯は施設によって全部違うよ。いっぺん全部検査して比べてみんといかん。あんたも最低5〜6軒は入ってよ」 「最近はどこも地域の特色がなくなっていかん。九州新幹線は車内で長渕剛のライブをやりゃあええ」 「そーつー(焼酎)買って帰れ。あっちのほうもビンビンになる。水で割って1週間くらい置いてから飲むとうまい」 と、オヤジはこのようなことを鹿児島弁で力説していた。 しかし、教えてもらった酒屋に寄って帰ると、残念ながらもう閉まっていた。ていうか夜7時を過ぎると市比野商店街の店は全部閉まってた。 結局、市比野では3軒入ったが、湯はここが一番気に入った。からだ中がツルッツルに光って不思議なくらい。「美人の湯」と呼ばれる温泉はよくあるが、ここはガチ。 設備は何もないが、公衆浴場の原点を感じさせられる印象深い湯屋だった。 (05.12.11) 角から見たらフツーの家(翌朝撮影) |
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丸山温泉★
温泉地に泊まったら、言うまでもなく朝風呂だ。 市比野商店街の北端を東に行くと、市比野川の橋のたもとにわりと目立つ看板が出ている。橋の上から眺めると、かなり鄙びのケハイ。湯治宿も兼業しているのかな。真正面に市比野のシンボル・丸山がデンと座っているので、この山から名前をとったのだろう。 ![]() (左)看板が立派 (右)この狭い坂を下りる 早起きして、営業開始の7時にこの坂をちょんちょんと下る。と、木造の渋い受付があり、中ではコタツで誰かが寝ている。声をかけると起きてこられたので100円を払ったが、たった100円で起こすのは申し訳ないような。 浴舎はその奥のコンクリ造りの建物。 ![]() (左)受付、どうですこのたたずまい (右)浴舎入口 戸を開けると小さな脱衣所、棚のみ。服を脱いで浴室に入る。 と・・・おぉ! おぉ! こここ、これは・・・すばらしい! 中央に湯舟が一つポンとあるだけの古い小さな浴室だが、全体がブルー系の色調で統一された、美しくも芸術的な浴室だ。広い窓越しに朝日があふれ、蛇口からはざんざか温泉が注がれ、先客のじいさんがのんびりと湯に浸かっている。 こ、神々しいとしか言いようがない・・・これは聖なる空間だ。 どうしますか、もう湯舟に使われているタイルがまずたまらない。へりは藍色の丸タイルで中心線が引かれ、その両サイドに四角形の茶色い曲面タイルが並ぶ。底には緑色の柄が入った美しいタイルが敷き詰められている。 男女隔壁には青と赤の入ったガラスブロックが使われていて、とにかく浴室全体の配色センスがすばらしい。この浴室は「作品」と言うべきだろう。 しかもこれらがいちいち、ちょうどいいくらいに古びた味わいが滲み出ていて、あーもう、こんなことがあっていいのか、どうしましょう・・・。 カランは男女壁側に二つあり、シャワーもついている。椅子もあり。 窓を開けると、のどかな市比野川の景色が全面に広がっている。 あまりに浴室が素晴らしいので、お湯のことを忘れていた。43度くらいのきれいな湯で、湯質はこの上で紹介している昭和湯と似た感じだが、ツルツル度はわずかに昭和湯のほうが高いかも。 それにしてもだ。朝っぱらから素っ裸になり、この聖なる浴室で、ピッカピカでツルッツルの湯に身体を伸ばし、やさしく包まれて、しみこまれて、ホーけにホーけて精神あの世行き。 こんな快楽が許されていいものだろうか。 上の昭和湯と丸山温泉のどちらかに星をつけようと考えた。泉質重視の温泉マニアなら昭和湯につけるかもしれない。だがせっかくの銭湯サイトだし、浴室の美しさとカラン類の存在から、あえてこちらに軍配を上げておこう。 (05.12.12) |
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弥次ヶ湯★
指宿駅の北側、二月田駅との間の十町・大牟礼地区には小さな温泉が点在している。ガイドブックなどにはあまり載っていない、古くから地元民に愛されてきた温泉銭湯だ。 二月田周辺は、片田舎という言葉がピッタリの、町はずれの農村地帯。やしの木がたくさん並んだ指宿市役所の前を通り、10分ちょっと歩くと、バナナの大きな紫色の花が咲いているそばに看板が見えてくる。 看板に沿って地道を少し入ると、なんとも風情のある建物が現れる。 黒光りする太い柱や梁はハンパじゃなく年季が入っていて、まるで日本昔話の世界だ。 番台はなく、写真の向かって左側の建物の縁側にいるばあさんに料金を支払う。 愛想が良くて感じのいいそのばあさんによると、110年以上前に建ったまんまとのことだ。2階は休憩所になっているらしい。 「右側のお風呂がぬるいほうですから、子どもさんはそっちがええかな。左のお風呂は熱いよ」 中に入ると、脱衣室なんてものはなく、いきなり浴室。手前に木の棚があって、そこへ脱いだものを放り込んでおく。 で、目の前にはこんな湯船が。 6〜7人サイズこれは熱いほう。建物内部は適度に改装されているが、湯船はレトロなんていう生っちょろい言葉では追いつかないシブさ。古さを売り物にしようとするつもりなどなく、ただもう当たり前に明治初期のまんま、それがどうしたという感じ。先客はイレズミ者が一人だけで、限りなく静かだ。 おそるおそる入ってみると、45度くらいだろうか。ちょうどしじみのすまし汁くらいに白濁した、やや塩味のする湯。それが横のマスからどんどん自噴していて、加水もせず、流し込む量を調節して適温にさます仕組みになっている。 湯船や床は石でできており、温泉の成分が100年以上にわたってこびりついている。天井などの木造建築もワビサビミヤビイマソカリ。 ![]() で、こっちがぬるいほう。「大黒湯」という別泉源らしい。42度くらいか ぬるいほうの風呂は、泉源が異なるようだ。やはり石づくりで、そのきめ細かな感触がたまらない。しばし湯船のふちに寝そべって、桶で湯をすくって腹にダラダラと掛ける。聞こえるのは鳥の声と、湯の湧き出る音のみ。 これまで僕は人間として最高の死に方は腹上死と考えてきたが、それは間違いだった。人間たるもの、ここで腹に湯をかけながら死ぬべきではないのか。 途中で、地元民らしきおじさんが入ってきて、おもむろに湯船のそばにある木のフタをどけると、そこは飲泉専用の湯が満ちていた。おじさん、ひしゃくですくって飲んでいる。 僕も飲んでみた。塩とイオウの味、まったりとした舌ざわり。効きそうである。 (03.5.1) |
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村の湯★
指宿駅から北へ徒歩15分ほどの、のんびりした住宅地の中にある。 温泉の隣の建物にいるばあさんに料金を払って入る。大人250円、小人100円。 やはり脱衣室はなく、浴室の隅に脱衣棚があるだけだ。建物の外側は改装されているが、中はこれでございます。明治15年モノだと。 手前がぬるめ、奥が熱め誰もいない。完全貸切状態。こんな小さな写真では、この味わいは十分に伝わらんな。ブロードバンドの方はこちらの大画面で堪能されよ。 湯は弥次ヶ湯に似ていて、わずかに白濁して薄い塩味。写真左側のフタをしてあるところを覗くと、湯がどんどん湧き出しているのがわかる。でもかなり熱いので、湯船への注ぎ口に栓をして、少しずつ流れ込ませることで湯加減を調節してある。栓を抜くと、熱い湯がドバー。 湯船の底に板が敷いてあって、その下からも湯が湧き出しているようだ。板と板のスキマは漆黒の闇。この下がどうなってるのか、実に神秘的である。弥次ヶ湯同様、汲み上げずとも勝手に湧いてくる自然湧出だ。 壁にはいわくありげないろんな紙が貼ってあって、それを見ているだけでも楽しい。こんなのもあった。 拡大写真はこちら。他の張り紙もあるよ明治時代のお墨付きのようだが、効能に「胃腸病」「神経痛」などと並んで「ローマチス」とある。腸チフスの親戚かとも思ったが、どうやらリウマチのことらしい。 でも、ローマチスというほうが何か気品というか威厳を感じさせられる。すべての道はローマに通じ、すべての温泉はマグマに通じるのである。 (03.5.1) |
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東郷温泉
村之湯のすぐ隣にある温泉。温泉が2軒並んでる〜! 弥次ヶ湯とはまったく違うおもむきの、南国情緒ただよう明るい外観だ。ピースフル・イージー・フィーリングな脱力系オーラを発散している。 隣の建物に窓口のようなものがあるが誰もいない。そこにある料金箱に大人250円、小人110円を入れて中に入ると、ここはいちおう脱衣所と浴室とが戸で隔てられている。 さっそく服を脱いで浴室へ。 年季の入ったタイル張りの床が、温泉成分で真ッ茶色になっている。湯は熱めで、44〜45度くらいか。湯がすみっこからザバザバ流れ出ているが、どこから来ているのかなと思いつつとりあえず入ってみる。 すると、湯船の下は石敷きだった。んで、どうやらその下から湧き出しているようす。 他の指宿の湯と同様、薄い塩味で、村之湯より少し白濁ぎみ。 奥には、ややぬるめの浴槽がある。が、実際にはそっちも十分熱い。 よく見ると、温泉が流れ込む部分に木の栓をして、流れ込む量を調節することで自然に冷ます仕組みなのだが、その栓が古くなって緩み、熱いのがドクドクと湯船に流れ込んでいた。 (03.5.2) 奥にある「ぬるめ」の浴槽 |
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前田温泉★
ここもまた一つの究極といえるかもしれない。 合併して「湧水町」となった旧吉松町は、水どころか湯がザブザブ湧きまくっている温泉郷。なのに、名水があるからということで「水」が新町名に採用された。鹿児島じゃ温泉に希少価値はないんだな。 JR吉都線の鶴丸駅から南西1kmちょっと、線路が国道268と交わるすぐ北側に、古い酒屋あり。前田温泉はそこが兼業しており、料金もそこで払う。 浴舎は裏手にある。中に入った瞬間ぐにゃりと時空がゆがみ、否応なく100年ほど前の世界にタイムスリップさせられることになる。 説明は不可能。デジカメが記録した100年前の映像をご覧あれ。 ![]() (左)浴舎 (右)脱衣ロッカー ![]() (左)脱衣所から天井を見る (右)床、湯舟、壁(腰高まで)はジャリを固めた洗い出し 薄いモール泉 ![]() (左)小さなマスは排水マスらしい (右)この切り込み! 脱衣所と浴室の間にはサッシの戸があり、これだけがかろうじて現世を思い出させてくれる。 やわらかなお湯は薄い黒湯。70度以上の源泉がまず奥の小さな湯船に流れ込み、そこで50度くらいに冷めたものが主浴槽に流れ込む。他に、源泉が直接主浴槽にチョロチョロ注ぎ込んでいる穴もある。主浴槽の湯温は42度くらいの適温になっている。 カランはないが、椅子はある。湯舟の湯をかい出し、黙って身体を洗う。 先客は地元のオヤジが一人、途中でまた一人。言葉少なに町内の情報を交換している。 お湯のやわらかな肌ざわりと、洗い出しのざらっとした感触。床に刻まれた芸術的なラインと、それを伝う湯の動き。停止した時間、ただ湯に浸かるだけの生物に成り果てている自分。窓からの光、鳥の声。 年月と人間の生活を溶かし込んできた小宇宙。 奇跡の空間だ。 (05.12.12) |
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尾之間温泉★
屋久島といえば山、山に登ったあとは温泉と相場が決まっている。でこの日も山で大汗かいて、ここへたどり着いた。 モッチョム岳の大岩壁を望む尾之間集落に看板があり、少し坂を上ると現われる。古いものではなさそうだが、木造り瓦葺のなんともいい感じの建物。右のほうには足湯スペースがあるが、湯は張られていなかった。 あたりに漂う硫黄の香り。うほー、これは期待できますなあ。 内部もすべてウッディー空間、もちろん屋久島の杉でしょう。 フロントのおやじに200円払い、廊下右側の男湯脱衣所へと進む。ロッカーはなく木のタナのみ、横手に籠がある。 裸になって浴室へ。とたんにかぐわしき硫黄臭の湯気に包まれる。 戸を開けて4〜5段の階段を下りる半地下構造。木と石とコンクリで造られた、共同浴場的な素朴さに包まれたナイスな雰囲気だ。10人くらいが入れる長方形の湯舟が一つあり、無色透明な湯がへりからあふれて床を流れている。 どれ、さっそく・・・おぉっ、まろまろっ! そして43度くらいのやや熱め、マイベスト湯温じゃありませんか。さらに底には玉石が敷き詰められていて、足裏もじつに気持ちよか。しかもなんと、この石の下から源泉が直接湧いてきているらしい。 うひひ〜、いや、まじ最高。くたびれた筋肉が快感のあまりピクピクッと小躍りしやがるぜ。 男女仕切り壁には「尾之間音頭」の歌詞と、モッチョム岳や棒踊りやポンカンなどこの地方の風物の絵が描かれていて、これまたアットホームな雰囲気。尾之間と書いて「おのあいだ」と読むが、この音頭には「オネダ」とルビがふってある。 岩をあしらった壁際にはカランが2組と、水鉢がある。シャワーもあるが水しか出ないもよう。他客はほとんど湯舟からかい出して体を洗っている。 夕方5時すぎ、地元民が子どもからじいさんまで次々にやってきて大繁盛。そらこんな極楽風呂が近所にありゃあ行くわな。俺も通いたい〜。 (05.12.8) |
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