メ シ つ き 文 化 遺 産
激渋食堂メモ
大分県の渋~い大衆食堂
大師食堂(中津市、中津駅)
食堂石山(杵築市、杵築バスターミナル)

大師食堂
中津市島田仲町789-1
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電話/0979-22-1591

【営業時間】未確認
【定休日】未確認


 中津駅から日の出商店街を抜けて大通りを右へ曲がると現れる。古びたタイル壁とネオンが過去の栄光を匂わせる。
 とくに心拍数を加速させるのは、ドア両側に真っ赤な色で書かれた「大師」。なぜなんだ、と問いたくなる。

 俺が日本でいちばん好きな銭湯、汐湯へ行くときいつも前を通って気になっていたが、なかなかタイミングが合わなかった。
 この日も暖簾は出ていない・・・が、営業中の札がかかっているではないか。

 
立派だが過去形のオーラを漂わせる

 中は意外に広い。テーブル6つくらいと、奥にカウンターがある。
 12時台なのに客おらず。おやじと、その母親とおぼしきご高齢で線の細い感じのおばあさまが入り口近くのテレビを見ていたが、俺を見てパッと仕事モードに体勢転換し、いったん奥へと消える。

 
(左)広い  (右)スナック的カウンター席

 置かれているビール用冷蔵庫から壁紙のセンスまですべてが古く、この手の雰囲気が好きな人にはたまらんムードが満ちている。でも、古い割にはこぎれいに維持されている。

 メニューは洋食・和食・麺類に分かれる。
 洋食はカレーライス400円、オムライス450円など安いが、一番上のAランチ1000円が目を引く。
 和食は玉子丼400円から、そしてこれも一番上の和定食1000円が気になる。
 麺類はかやくうどん250円、カレーうどん400円、チャンポン450円など、安すぎ。

 それとは別に、テーブル上にあった「並定食500円」はメイン料理を選べるようだ。

 
しっかり準備されているケハイ

 注文を聞きに来たばあさまに「並定食の煮魚、焼き魚はそれぞれ何ですか」と聞くと、「ちょっと待ってください」と奥へ聞きに行かれた。
 もしかして今日まだ誰も客が来てないんか?
 戻ってきたおばあさまは、「煮魚は鯛、焼き魚は塩鯖」だとおっしゃる。塩鯖、のところで妙に恥ずかしそうに言いごもる感じがあった。
 なんでや、500円の並定食で塩鯖の何が恥ずかしいんや!

 総合的に判断して不吉な予感を覚えつつ、煮魚を注文して待つ。テレビではしょーもないバラエティがかかっている。
 しかしその予感は杞憂に終わった。やってきた煮魚の並定食、ええやん十分やん! すごく丁寧に作られている感じ。
 飯はやや少な目だったが、俺はこれくらいでちょうどいい。味噌汁も熱くで具だくさん、玉子焼きも嬉しい。

 
全然文句なし!

 俺が食べている間、おばあさまはホールにたってテレビのしょーもない番組を見ていた。息子は姿を現さない。
 1時をまわって食べ終わる頃、ようやく次の客が来た。60歳くらいの女性が一人。

 営業中は暖簾をかけるほうがいいと思うが、もしかしたらヘタに暖簾をかけて、知らん客に大勢入って来られても困るのかもしれん。
 静かにメシを食えた俺は気に入った。次はフンパツしてAランチ1000円を頼んでみよかな~。想像するだけで胸がはち切れそう。

 
(2016年1月)
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食堂石山
杵築市杵築錦城8-10
→地図

電話/0978-62-3970

【営業時間】11:00~21:00
【定休日】不定休


 杵築バスターミナルからお城方面へ2分。地味に角張った食堂が現れる。暖簾がかかっているので営業しているのだろう。
 中に入ると、テーブル三つに小上がり5卓くらいあって、なかなかの収容力だ。
 お昼前でまだ客は誰もいないが、おっちゃんとおばちゃんがいて、昼の弁当作りで忙しそう。

 
(左)なんとも地味な面持ち (右)縦列テーブル、左手に収容力のある小上がり

 テーブルに座って壁のメニューを見ると、麺類・丼物・定食ものが標準的な大衆食堂価格+50円くらいで並ぶ。めし250円、味噌汁200円は関西標準と比べるとチト高い。
 麺類はうどん類・ちゃんぽん・冷やし中華・焼きそばなどがあるけど普通の中華そばがないという、九州にありがちな構成。

 特筆すべきは焼肉メニューの存在だ。そして焼魚、揚げ出し豆腐、モロキューなど一品ものもあるから、小上がりでのビール宴会需要があるのだろう。
 年齢層バラバラなグループでここの小上がりに陣取り、バラバラな注文でダラダラ過ごすのも悪くない。

 親子丼600円を注文。それから大瓶たのんでもーた。野菜炒めにしといたらよかったか。
 昼間からビールを飲みつつ、黙々と作られた親子丼を黙々と食べ、ボーッと一人憩う。そんな旅のヒトコマであった。

 腹が張るコンビ
(2017年5月)
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